根岸製油所に到着した、アゼルバイジャン産の原油を積んだタンカー=12日午前11時45分ごろ、横浜市磯子区

 中東情勢の混乱が続く中、中央アジアのアゼルバイジャン産原油を積んだタンカーが12日、石油元売りのENEOS(エネオス)の根岸製油所(横浜市磯子区)に到着した。経済産業省によると、原油の調達先の多角化の一環。ホルムズ海峡の事実上の封鎖後、中央アジア産の輸入は初めてとなる。

 同社によると、タンカーが運んだのは64万8千バレルで、このうち同製油所で精製する原油は1日の国内消費量の約12%に当たる28万3千バレル。残りは鹿児島県の喜入基地に運び、各地の製油所に輸送する。

 日本は原油の約9割を中東から輸入し、そのほとんどがホルムズ海峡を通っていた。政府は海峡を経由しない原油供給源の確保を進めており、4月以降の代替調達先として米国やロシアに次ぐ到着となった。

 今後の調達先は過去に実績のある中南米やアフリカも挙がるといい、経産省の担当者は「民間企業とも連携し、代替調達に万全を期す」とコメントした。