気象庁は11日(月)、東北から沖縄・奄美にかけての広い範囲で「高温に関する早期天候情報」を発表しました。この先は広い範囲で平年より気温の高い日が続く見込みです。17日(日)頃からは季節先取りの暑さとなり、東京や名古屋、大阪では30℃以上の真夏日となるでしょう。まだ体が暑さに慣れていない時期のため、熱中症に注意が必要です。

気象庁「高温に関する早期天候情報」を発表

気象庁は11日(月)、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。対象期間は5月17日(日)から25日(月)頃にかけてで、この期間は暖かい空気に覆われやすく、東北から九州、沖縄の広い範囲で5日平均気温が平年よりかなり高くなる可能性があります。

早期天候情報は、1週間先から2週間先にかけて、平年から大きく外れた高温や低温が予想される際に発表される情報です。農作物や家畜の管理だけでなく、熱中症対策の参考にもなります。

17日以降は各地で真夏日 東京30℃、名古屋・大阪は31℃予想

週間予想気温をみると、17日(日)以降、平年より気温が大幅に上がる所が多い見込みです。

各地の予想最高気温は、
・仙台:19日28℃
・東京:17日30℃
・名古屋:17日31℃、19日32℃
・大阪:17日31℃
・福岡:18日29℃

とくに関東から西では30℃以上の真夏日となる所があり、5月としてはかなり高い気温になりそうです。まだ5月中旬ですが、日差しの下では真夏のような暑さとなるでしょう。

まだ体が暑さに慣れていないこの時期は、気温がそれほど高くなくても熱中症のリスクが高まります。特に注意したいのは、屋外での運動や作業、通勤・通学時、車の中、高齢者や小さなこどもなどです。のどが渇く前にこまめに水分補給をしたり、適度に塩分もとることが大切です。室内でも無理をせずに、エアコンや扇風機を活用してください。

暑熱順化とは

本格的な暑さに備えるには、今のうちから「暑熱順化(しょねつじゅんか)」を進めることが大切です。暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑熱順化ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。

暑熱順化ができると、体の外に熱を逃がしやすくなること、汗からナトリウムを失いにくくなること、体温が上昇しにくくなることなどにより、熱中症になりにくい状態になります。

暑熱順化には、体を暑さに慣れさせることが重要です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。

・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。

・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安とし
ては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内
の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりし
ないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回〜毎日
程度です。

・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に
は十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。
目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。

暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。