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高市首相は2日、ベトナムで外交演説を行い、提唱から10年となる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想を進化させ、インド太平洋地域全体を「共に、強く豊かに」すると強調しました。

FOIPは、10年前に当時の安倍首相が提唱したもので、法の支配や航行の自由、自由貿易等の推進などを通じてインド太平洋地域の平和と繁栄を目指す構想です。

高市首相は演説で、「私たちを取り巻く環境は大きく変わったが、FOIPの妥当性は揺らがない」と強調しました。

その上で、各国が経済・社会・安全保障など、あらゆる面で、特定の国に過度に依存しない「自律性」と「強じん性」を身につけることが重要だと指摘しました。

そして、

▼エネルギー・重要物資のサプライチェーン強靱化を含む「AI・データ時代の経済エコシステムの構築」

▼「官民一体での経済フロンティアの共創」と「ルールの共有」

▼地域の平和と安定のための「安全保障分野での連携」の拡充

…の3つを重点分野に位置づけ、FOIPを進化させると表明しました。

その上で高市首相は、同志国と協力していくことで「日本、ASEANを含むインド太平洋地域全体が『共に、強く豊かになる』ことができる」と強調しました。

具体的な各国との協力策としては、

▼4月に表明した、アジア各国の原油や石油製品などの調達に総額およそ100億ドルの金融支援を行う枠組み「パワーアジア」

▼海底ケーブルの整備支援などの「FOIPデジタル回廊構想」

▼フィリピンやインドネシア、UAE(アラブ首長国連邦)など、戦略的に重要な関係国のTPPへの加入手続きの早期開始

▼各国の軍の警戒監視能力の向上などに直接的な支援を行う枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の対象国や事業規模の拡大

…などを挙げました。

高市首相は「日本には日本のFOIP、べトナムにはベトナムのFOIPがある。(各国が)協力し、それぞれの平和と繁栄の基盤となる『自由で開かれた』インド太平洋を創っていくのが、10年目を迎えるFOIPが目指す姿だ」と呼びかけました。