「いま、二つの要職が空席となっています。これは異常事態です」

【写真】眞子さんを見つめる紀子さまの“険しいご表情”

 緊迫感を漂わせて取材にそう明かすのは、皇宮警察の関係者である。


秋篠宮さま

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二つのポストに「欠」の文字

 天皇皇后両陛下や皇族の身辺警護、皇族が過ごされる関連施設の警備を主な任務とするのが皇宮警察だ。一般の警察とは異なる、特殊な組織だという。

「組織のトップが皇宮警察本部長で、階級は皇宮警視監。ナンバー2の副本部長は皇宮警視長という階級で、いずれも警察庁キャリア組のポストです。一方、実際の現場では高卒や大卒で皇宮警察学校を経て任官したいわゆるノンキャリア組が警備の中心になる。ノンキャリの最高ポストは護衛部長です」(社会部記者)

 その皇宮警察で年度替わりの人事が発令されたのが、3月31日のことだ。

「通常の人事異動をする幹部や、昇任試験によって昇進した職員、退職者など50名以上の幹部人事が発表されました」(同前)

 ところが、二つのポストに「欠」とあったという。冒頭の関係者が語る。

「吹上護衛署と京都護衛署の警備課長が『欠員』となっています。つまり、空席なのです」

一般の警察以上に重要なポストだが…

 護衛署とは、一般の警察でいうところの警察署に近い存在だ。皇宮警察には四つの護衛署が存在する。

「皇居内には、坂下護衛署と吹上護衛署の二つ。そして赤坂御用地には赤坂護衛署があります。もう一つが、京都御所を警備する京都護衛署です」(同前)

 空席となった吹上と京都の警備課長は、一般の警察以上に、非常に重要なポストだという。

「護衛署の警備は通常四交代制で、皇族を守る護衛官は4日に1回泊まり勤務を担当します。一班から四班に分かれ、その班長を警部クラスが務める。さらに4人いる班長を取りまとめ、指示を出すのが警備課長です。警備はまさに皇宮警察の主務であり、各署の責任者である警備課長は実務を取り仕切る中心的存在なのです」(同前)

 しかも――。

「実は欠員となったのは今年だけではなく、昨年から2年連続なのです。異例の状況です」(同前)

「秋篠宮家との暗闘」が背景にあるのか

 では、なぜそんな要職の空席が続くのか。背景には、皇宮警察内の苦しい台所事情があるという。

「退職者が相次ぎ、警視クラスの警備課長に適する人材がいなかったのではないでしょうか」(同前)

 人材難の原因の一つだと組織内で目されているのが、「秋篠宮家との皇宮警察の暗闘」(警察幹部)だ。

「例えば秋篠宮家の警備担当には『10メートル以内に近づいてはならない』とのルールがあります。国民との懸け橋を目指され、できるだけソフトな警備を望まれているからです」(同前)

「週刊文春」既報の通りだが、紀子さまが公務を滞りなく執り行いたいとのお考えから、時に護衛官に厳しくあたられることもあるという。

「警備体制について意見をした護衛官を『貴方ごときが私に意見しないでください』と叱責されたこともありました」(同前)

 秋篠宮家の警備を担当する護衛第二課にはストレス耐性が強く、経験豊富な猛者が選ばれる。

「ただ、高い理想をお持ちの秋篠宮家の方々からはなかなか信用されず、次々に護衛官が精神的にダウンしてしまった。そんな背景があって、思うように人事の調整ができないようです」(別の皇宮警察関係者)

 今回の人事では幹部の退職も発表された。

「秋篠宮家の警備を担当してきた警視クラスの側衛官も退職してしまいました。坂下護衛署警務課長や吹上護衛署警備課長補佐なども退職。組織運営は厳しい状況が続いています」(同前)

 皇宮警察本部の広報に尋ねると、「秋篠宮家との暗闘」については「そのような事実はありません」としたが、要職の空席は認めた。

 安寧を願うばかりだ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年4月16日号)