イメージ画像

写真拡大

国土交通省航空局が14日、モバイルバッテリーの機内持ち込みについて新たなルールを追加した。新ルールの適用は4月24日からとなる。

追加されたルールは「機内持ち込みのモバイルバッテリーは、ワット時定格量160Wh以下で、2個まで」「機内で、機内電源からモバイルバッテリーへの充電禁止」「機内で、モバイルバッテリーからほかの電子機器への充電禁止」の3点だ。

持ち込みについては、機内預け入れが不可。機内では、収納棚に入れることも不可で、座席ポケットや手元におかなければならない。これは、万が一発煙や出火した場合の早期発見が狙いとなる。

違反した際は、2年以下の拘禁刑、または100万円以下の罰金が科せられる可能性がある。羽田空港では、加盟社のうち9社から17人の客室乗務員やグランドスタッフらが、ルール変更についてのチラシを配布し注意を呼び掛けた。

モバイルバッテリーの規制が厳しくなったのは、モバイルバッテリーからの出火が増えたのが原因だ。

武藤敬司も出火事故に遭遇

総務省消防庁の調査では、2025年のリチウムイオン電池が原因の火災は全国で1297件。このうちモバイルバッテリーは482件で約4割を占めている。

飛行機では、2025年1月28日、韓国の金海国際空港のエアプサン391便の機内で火災事故が発生。出火場所の近くからモバイルバッテリーの残骸が見つかり、地元メディアでは収納棚に入れられた携帯用充電機器が火元と報じている。事件以降、エアプサンは、収納棚にモバイルバッテリーを保管することを禁止した。

同年3月20日、香港航空115便の収納棚から出火し、福建省福州市の空港に緊急着陸。同事件を受け、香港の航空当局も収納棚にモバイルバッテリーを入れることや、飛行中にバッテリーを用いて電子機器の充電を禁止した。

日本では、元プロレスラー・武藤敬司が今年3月26日、アメリカ行きの航空便で飛び立つ直前に、モバイルバッテリーから出火した火災に遭遇。飛行機は欠航となり、翌日の便に振替となった。

これからゴールデンウィークで、国内外へ旅行する人が増える。連休中の事故を防ぐためのルール追加だろう。移動中の充電手段としてモバイルバッテリーは欠かせないものになっている。だからこそ、気を付けていきたい。

文/並河悟志 内外タイムス編集部