広島空港から4時間の香港 期待される経済的な繋がり
去年、開港以来の利用者数9000万人を突破した広島空港。2025年度の上半期、国内線は前年比97.9%と伸び悩む中、国際線は126.2%と大きな伸びをみせています。その利用を支え、今期待されている香港便について取材しました。
日中関係の悪化により、北京や上海便で運休や減便が続く中、今も週4日の運航を続けるのが香港便です。7割から8割の搭乗率を維持し広島空港も期待を寄せます。
■広島国際空港 尾崎真一 社長
「全世界を繋ぐ香港経由で、広島にいらっしゃるという窓口としても非常に期待しているし、その役割は、これからさらに高まっていくと思う」
広島と香港を結ぶのは格安航空会社「香港エクスプレス」です。片道1万円台からの手頃さに加え、安全性などが評価され、去年、世界最高のLCCにも選ばれています。
広島から約4時間。アジアナンバーワンの金融都市・香港。人口約750万人、活気みなぎるこの都市は、世界的にも有数の観光都市です。日本との結びつきも強く、至るところに日本企業の看板が見られます。特に飲食店は現地の人にも人気です。
中には広島のお店も・・・
■宮脇 靖知 記者リポート
「広島の皆さんには馴染みのある名前『らーめんばり馬』。香港のお店です。中に入るとお客さんがいます」
広島発のラーメン店「ばり馬」。2016年に香港に進出し、現在4店舗を展開。日本で作られたスープを使用し、広島の味を提供します。値段は一杯2000円ほどで1日平均300人近くが訪れます。
■客
「ラーメンを食べるのが好きで、スープもおいしい。麺もコシがあっていい。少し食べただけでもわかる」
■客
「スープも濃厚で味のバランスもいい。チャーシューも分厚くて食べ応えがあっていい。ここあたりの広島のラーメン店は、夜になると列ができる」
街なかのみならず香港空港にもお店を構えており、人の行き来が増えればこうした出店が今後も増えそうです。
■ばり馬 尖沙咀店 葉 敬恒 営業部長
「香港と広島が近くなって、行き来もしやすくなっている。ラーメンやカキなど広島の飲食店も増えている。広島は日本の他の場所とは違う特徴があり、今後、香港で広がる可能性はある。」
「とても期待しています。」
さらに、地元のスーパーを覗くと、来店する客が次々と手に取るのは、同じ種類の卵です。
■宮脇 靖知 記者リポート
「よく見ると、書かれているのが広島県北広島町の文字です。」
冷蔵スペースの一画を大きく占めるのが、『北広島町産』の卵です。1パック600円程ですが、どんどん売れていきます。
■客
「他の卵に比べて、味が濃い」
北広島町の農場で生産されたもので、こだわりの卵は新鮮かつ濃厚な味わいが特徴です。広島市内の会社を通し香港に輸出されています。
■フレッズ 國友 眞臣 社長
「広島のデパートで、香港のインポーター(輸入業者)の社長さんが見つけられて、うちの卵を入れろというところから始まった。香港でどういうふうに販売されているのか、どれくらいの卵があるかわからない中で、一度来いと言われて香港に行った」
2009年からの輸出開始以降、年々取扱量は増え、今では香港で販売される日本産卵の4割を占めます。街を走るラッピングバスや看板などで認知をはかります。
■フレッズ 國友 眞臣 社長
「香港の人って日本が大好きなんですよ。日本の文化も勉強しているし、広島の名物もありますし、そういうところが香港でお店を出すということになれば、(状況は)さらに変わってくると思う」
広島空港は現在、運航する香港便の利用者が増えれば、増便も検討したいとしています。
■広島国際空港 尾崎 真一 社長
「人の交流が増えることは、県においても非常に経済効果・雇用効果が高いことだと思うので、人流を増やすことが、空の玄関口として求められる役割だと思う」
国際線が増えることで、香港から広島に来て、これまで以上に広島の産品に触れる人も増えてくる。そうすると、それに興味を持った人たちによるいろんなビジネスの可能性が生まれてくる。観光ももちろんだが、それ以外での経済的な効果や繋がりも、今後期待されます。
【テレビ派 2026年4月7日 放送】
