プジョー308 SW プラグインHV(1) ラインナップ多彩のステーションワゴン 広い荷室で実用性もしっかり
+269mmで美しいプロポーションのSW
最近のロンドンで見かけるファミリーカーは、SUVが中心。プジョーも、そんな流れへしっかり追従している。しかし、ひと昔前まではステーションワゴンが主役的な存在だった。今回試乗した、308 SWのように。
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英国市場での販売数は多くないとはいえ、ラインナップは多彩。約2万8000ポンド(約588万円)から選択でき、マイルドかプラグインのハイブリッドに加えて、ディーゼルターボと、バッテリーEV版のE-308 SWも設定される。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
現行の3代目308は、2021年に登場。全長を269mm伸ばしたSWも、直後に追加されている。リアのオーバーハングが長いが、ホイールベースも57mm延長され、プロポーションは美しい。荷室の奥行きは、1m以上ある。
プラットフォームは、ステランティス・グループのEMP2 v3。サスペンションは、前がマクファーソンストラットで後ろがトーションビームという、一般的な構成となる。
1.6Lガソリン・プラグインHVは総合194ps
2025年半ばにマイナーチェンジを受け、フロントマスクを中心にスタイリングにも手が加えられた。これまで以上に、精悍な顔つきを得ている。グリル中央のライオン・ロゴは、エントリーのアリュール・グレードを除き、控えめに光る。
従来はヘッドライトだった部分は、3本線のデイライトに。その下の目立たないユニットが、夜間の夜道を明るく照らす。現行モデルの中でも、特に記憶へ残る表情だろう。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
ベーシックな仕様の、1.2L 3気筒ガソリンターボと組み合わされるのは、8速ATから6速デュアルクラッチATへ交代。非ハイブリッドのガソリンターボは消滅したが、ディーゼルターボは1.5L 4気筒で、8速ATがペアを組む。
プラグイン・ハイブリッドの構成は、1.6L 4気筒ガソリンターボと7速デュアルクラッチAT。駆動用モーターは91psから124psへ強化され、総合で194psを発揮する。駆動用バッテリーは、9.9kWhから14.6kWhへ5割も増えている。
競争力高い荷室とクラストップに上質な内装
マイナーチェンジでの、インテリアの変化は小さい。とはいえ、要所にネットやフックなどが設けられ、床下収納も付いた、使い勝手の良い荷室も変わらない。
体積はパワートレインで異なり、マイルド・ハイブリッドとディーゼルでは608L。プラグイン・ハイブリッドとバッテリーEVでは548Lへ狭まるが、競争力は高いといえる。ちなみに、カローラ・ツーリングは598Lだ。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
内装の質感は、Cセグメントでは屈指に高く、コストパフォーマンスに優れると感じる部分。上質な素材で全体が仕立てられ、シートは身体を優しく支えてくれ心地良い。競合モデルと比べれば、特別な雰囲気にあると実感できるはず。
ダッシュボードのデザインはグレードで差別化され、廉価なアリュールでは、エアコンの操作パネルが残る。中級グレード以上では、タッチモニターへ集約される。従来は、タッチセンサーのiトグルでエアコンの温度を調整できたが、小変更後は不可能になった。
i-コクピット・レイアウトは慣れの問題?
タッチモニターの操作性は、概ね良好。表示は鮮明で、反応も素早い。運転支援システムは高精度に機能するが、不要な機能を簡単にオフにもできる。
小径のステアリングホイールが低い位置に伸び、やや煩雑な表示のメーター用モニターが高い位置に据えられる、i-コクピット・レイアウトは従来どおり。賛否両論あるはずだが、慣れの問題でもあるだろう。座面は充分低くでき、視界は広い。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
後席側は、ホイールベースが伸ばされたことで、ハッチバックの308より広い。それでも、180cmを超える身長の人は、膝や頭が前席の背もたれや天井に触れてしまう。
装備は充実し、バックカメラとリアのパーキングセンサーは標準装備。トップグレードのGTを選ぶと、360度カメラ映像も利用できる。
気になる走りの印象とスペックは、プジョー308 SW プラグインHV(2)にて。
