ABS秋田放送

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新たなスタジアム整備をめぐり、秋田市の沼谷市長は、その方向性を話し合う場を再開できる可能性があるとの考えを示しました。

まずは、整備を中心的に担う事業主体を決めることになりますが、その先に進むためには、資金の確保が課題となっていて、今年度でどれだけ進展があるかは見通せない状況です。

“この時季ならではの悩み”に、直面していると明かした、秋田市の沼谷市長。

秋田市・沼谷市長
「少しあの…鼻声ですが。この中にも花粉で大変な方いらっしゃるかもしれませんが」

そんな沼谷市長にとって、今年度も悩みの種となりそうな、新たなスタジアム整備。

整備の方向性を決めるための担当者同士の話し合いは、今年2月以来行われていませんが、近く再開される可能性が出てきました。

秋田市・沼谷市長
「ようやく県からも我々の考えや、ここまでの取り組みを一定程度ご理解いただけたのかなと」「県として正式に市の方に、共同整備、共同所有でよいというお話を伝達をいただければ、そこから我々としては3者協議に戻るという方向で向かっていきたいと」

県はこれまで、市が単独で事業を担うべきとの立場でしたが、事業に関わる様々な費用については、負担する考えを持っていました。

「整備費、設計費等の関連経費、維持管理費、修繕費、大規模改修費について、秋田市と等分の負担とする考えはある」

これは、県と市、ブラウブリッツ秋田が今年2月に非公開で行った協議の内容を記した資料です。

県への情報開示請求で明らかになったもので、県側は、費用負担のほかに、整備や施設運営を担う職員派遣も協力できるとの方針を示すなど、市への歩み寄りを見せていました。

「事務リソースも負担するため職員派遣も行うこと等も含め協定書に盛り込むことで、同等の財政負担や責任を負えると考えている」

いずれの提案も、市が単独で事業主体を担う場合を念頭に置いたもので、市と県の“共同事業・共同所有”となった場合も同じ方針で進めるかどうか、協議を通じて結論を出すことになります。

一方、事業主体についての方向性が固まったとしても、その先の課題となるのは、民間資金確保の見通しです。

記者
「目標額示す見通しは?」
ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長
「具体的な金額もそうですけど、市・県での建設主体といった部分が調整つき、具体的なスケジュールやスペック(仕様)が出てくるかと思いますので、そこに合わせて皆様にご報告をさせていただきます」

整備が進むとなれば、新たな県立体育館に続き、巨額の公費を充てる事業となりますが、スタジアムは民間から集めた資金を事業費の柱にする方針です。

クラブは1万人規模の施設を求めていますが、仮にその規模で整備を進める場合、市の試算では約60億円を民間で集める必要があります。

県も市も、民間資金を確保できなければ、事業を前に進められないとの考えは共通しています。

鈴木知事
「25市町村あって、どこに災害が起きても私たちしっかりと支援しなければならないという立場ですから、一定のラインを超えてどんどんどんどん、(民間で)集まらない分は県で負担するから任せてくださいというようなことは、言うつもりもございませんし、言えないです」

沼谷市長
「ボールとしては今、ブラウブリッツ側にボールがあるという状況になります。ま、民間ですね」「まさに自分たちがJリーグという舞台で戦っていくために必要な場であれば、その場をしつらえるためにまず率先して、未確定な部分があっても動き出す。動き出していって実績をつくり、資金を調達し、それによって未確定の部分を動かしていくという、そういう努力は必要なのではないか」

ブラウブリッツ秋田は、先月ホームで行われた3試合で募金活動を行って267万円余りを集めたほか、オンラインによる寄付で、300万円以上が集まったと明らかにしています。

秋田市は、3者が目標とする、2031年8月の利用開始を実現するためには、今年中に設計に向けて動き始める必要があるとの見通しを示していますが、協議が一気に前に進むかどうかは依然不透明な状況のままです。

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「3者協議に戻る」という沼谷市長の発言を受け、鈴木知事はさきほど報道機関の取材に応じ、「いよいよ新スタジアム整備に向けて協議が始まるのは大変良かった。三者で力を合わせていきたい」と述べています。


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