新発売の「ポテンザ アドレナリンRE005」を試してみた! 日常使いも満足なブリヂストンのスポーツタイヤ
従来品「RE004」と乗り比べてわかった進化の方向
ブリヂストンのスポーツタイヤ「ポテンザ」の商品ラインナップには、超ハイグリップのリアルスポーツと呼ばれるRE-71RZ、高級車によく似合いプレミアムスポーツと呼ばれるS007A、そして手軽にハイグリップを楽しめカジュアルスポーツと呼ばれるアドレナリンRE005が用意されています。
アドレナリンRE005は2026年2月にデビューしたばかり。今回は、その試乗インプレッションをお伝えしましょう。
【写真】手軽にハイグリップを楽しめる「ポテンザ アドレナリンRE005」(19枚)
筑波サーキット(茨城県)コース1000のパドックを使ったダブルレーンチェンジとスラローム走行で、先代モデルのアドレナリンRE004と比較してみます。サーキットではなくパドックなのでせいぜい車速は60km/hにも満たない程度でしたが、その差を体感できました。
まずはBSPG(ブリヂストン・プルービング・グラウンド)でテストドライバーをしている橋本美咲さんのデモドライブです。225/40R18 92WXLのアドレナリンを、カローラスポーツに履かせています。
先代のRE004との違いは助手席からでも分かりました。ダブルレーンチェンジでは、ハンドルを切り始めたところからノーズが動き始め、結果的に操舵(そうだ)角は小さくて済むのでキビキビ動く印象でした。
次は自分でハンドルを握って新旧モデルを試しました。ダブルレーンチェンジでもスラロームでも、助手席で感じたのと同じくハンドルを切り始めたところ(小舵角)からキビキビ動いてくれるし、左から右、右から左へと大きく切り返すときにも遅れずに反応してくれたので、RE005は非常に運転しやすい印象でした。ハンドルの操作感が上質になった感じです。そして狙ったラインに乗せやすいところも美点と言えます。
リアタイヤも、ハンドルの素早い切り返しでも遅れずに反応してくれるので、クルマが振られ不安定になることなく安心して走れました。グリップ感はガツンと強い感じではないもののしっかり粘りを持っており、滑り出さない感じが好きになりました。
これまでのポテンザの傾向として、大きくハンドルを切っていったときにはグッと強いグリップを発揮しましたが、小さな動きにはやや鈍い傾向も感じられました。しかしRE005はそこが大きく改善された印象です。RE-71RZの試乗でも感じましたが、トレッドコンパウンドの中身が大きく進化して、軽荷重でも重荷重でも強いグリップを発揮できるようになり、スポーツドライビングが楽しめるようになっています。
ただ、そうは言ってもアドレナリンは単にグリップの強さだけではないところが売りです。日常使いがメインのユーザーにもマッチするように、ウエット性能、耐摩耗性能、低燃費性能などを先代より向上させるなど、オールマイティーな一面も見せています。
全40サイズでさまざまなクルマにマッチする
続けて、一般道でも試乗してみました。筑波サーキット近隣の片側1車線の道ですが、適度に荒れていて快適性をチェックするにはちょうど良いコースでした。

ダブルレーンチェンジやパイロンスラロームではしっかりとしたグリップ力を感じていましたから、乗り心地は正直あまり期待していませんでした。ところが一緒に乗っていた編集部員やカメラマンたちと思わず声を上げてしまうほど良い乗り心地でした。
路面に角張った段差があっても、そこをタイヤは角を丸くして通過するので意外なほど快適。そしてタイヤの上下動する振動の収まりもよく、バネ下でブルブルする振動も残らず、タイヤの軽量化の効果もあったのかドタバタした重みも感じることなく、その点でもハイグリップとは思えないほど快適でした。
資料によると、アドレナリンRE005はRE004に比べ、ドライ路面での制動距離が5%、ウエット路面での制動距離が9%短縮しているとのこと。転がり抵抗係数は13%低減しているそうです。ややスポーティなクルマでスポーツドライビングを楽しみたいというユーザーにジャストフィットのタイヤだと思いました。
アドレナリンRE005のターゲット車種は、マツダ「ロードスター」、スバル「WRX S4」、フォルクスワーゲン「ゴルフGTI」などだそうです。タイヤサイズはたくさんあるうえ、ハイグリップでもクセがないので、これ以外の多くの車種ともマッチしそうです。
