Image: ELECOM

『攻殻機動隊』や『アップルシード』などで知られる漫画家 士郎正宗と、PCサプライメーカーのELECOM(エレコム)のコラボプロジェクトによるマウスが登場しました。

このコラボプロジェクトの特徴は、いわゆるキャラクターなどのイラストによるコラボグッズではなく、マウスそのものの構造やデザインに士郎正宗が大きくコミットしているという点です。

23年の時を経た復刻版

マウスのスペックは、サイドボタンを含む5ボタンでDPIの切り替えも可能。接続はワイヤレス、充電式を採用しています。カラーバリエーションはブラック、ブルー、ホワイトの3色。このマウス専用のソフトウェア「マウスアシスタント」も付属する予定とのこと。全体的なスペックは、現在では比較的スタンダードな仕上がりのようですね。

さて、もともとこのマウスは2002年に生まれたプロジェクトによるもので、約23年という時を経て改めて発売されることになります。

2002年のプロジェクトスタートから、デザインの素案やさまざまなタイプのモックアップまで士郎正宗が制作し、見た目としてのデザインだけでなく、実際にマウスを使う際の機能面も考慮して作り込まれているものなのです。

そして現在の復刻版では、リデザインされて機能面も強化されたものになりました。見た目としてもこの士郎正宗デザインマウスの存在感は素晴らしく、無理やり結びつけるわけではないが、全体の流線形のフォルムや手のひらが当たる頂点部分の円形など、タチコマを彷彿とさせるようならしさも感じます。ホイール部分のホイール然とした存在感もメカメカしさを感じていいですね。

Image: ELECOM

公式ページにも記載されている変化として、サイドボタンの追加により2002年モデルより親指側の窪みをなくしている点があげられています。これについて士郎正宗のコメントして以下のように説明されています。

2002年版の窪みベベル部分は復刻版の追加ボタン操作にとって「親指の疲労度を上げるかもしれない負要素」とみなし、「親指の屈曲変化量と挙動作の労力」が低強度になるよう滑らかに変更

20年という時間がもたらした変化

23年という時間の流れのなかで、当然社会は変化していきます。とりわけテクノロジー領域においては20年という時間は大きな変化や革新を生みますよね。

そうしたなかで士郎正宗が変化について以下のように述べています。

当時と今で異なっているのは人間工学のどの部分に需要を見出し重点を置くか (左右対称で低く平たいモデルが多かったころや、左右役割分担で丸みが強い世代、奇抜なアイデアが盛り込まれた派手なモノが登場したり、事務機器メーカーさんが超小型の機種を文具屋さんに置いたり、など時々の変化や流行り廃りがあるようです)や、俗にいう「用と美」や「クラフトとデザイン」の比重・割合、マウスの需要が世の中のどこにどんな形で存在しているか(パソコンサプライやゲームコントローラーとしてのあり方、据え置き主眼かモバイル用か、有線か無線か)、などの点で時代の変化を感じます。

これまで緻密なハードSFを数々生み出してきた士郎正宗らしいともいえる冷静な視点ですね。単に漫画家らしいデザインといったものではなく、製品デザインとしてどう作り上げるかという確かな視座を感じられます。

さて、この士郎正宗デザインマウスは、2026年春に発売予定となっています。販売価格や予約開始情報などの詳細は追って発表されるとのこと。各カラーで3,300個の限定販売となります。追加情報については公式ページからメルマガ登録しておくと良さそうです。

Source: ELECOM

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