女子100メートルバタフライで2大会ぶり6回目の優勝を果たした池江璃花子【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

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競泳日本選手権

 競泳の日本選手権が19日、東京アクアティクスセンターで開幕し、池江璃花子(25)が女子100メートルバタフライで2大会ぶり6回目の優勝を果たした。予選は元気なく2位通過だったが、6時間後の決勝で復活。57秒49で国際大会派遣標準記録の56秒93には届かなかったものの、終始トップを守ってゴールした。

 スタートの浮き上がりから他をリードした池江は、積極的な泳ぎで50メートルを26秒57でターン。疲れがみえた後半も粘った。もっとも、レース後はプールサイドに上がるのも苦しいほどの疲労ぶり。「なんとか57秒台の前半が出てよかった」と言いながらも、笑顔はなかった。

 午前に行われた予選後は、憔悴しきっていた。「56秒台を狙った」と言いながら58秒49のタイムで2位通過。「タイムも泳ぎもよくなかった」と力なく話し、「自分の中で整理できない。自信がなくなった」とも言った。

 それでも、決勝では強さをみせた。予選の映像を見て「これでは速く泳げるわけないな」と思った。50メートル中心にトレーニングを積んできただけに「今、56秒台が出なくてもいい」と割り切ったことで、気持ちの切り替えができた。

「このタイムでは喜べないけれど、優勝おめでとうと言ってもらえることは心の助けになっている」と池江。今大会は21日に50メートルバタフライ、最終日の22日に50メートル自由形を残すが、「今日のレースは、いい意味で50(メートルバタフライ)につながる」と、自分自身に言い聞かせるように話していた。(荻島 弘一)

(THE ANSWER編集部)