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極めて洗練され滑らかなパワーデリバリー

クロスオーバーへ一新した、3代目の日産リーフ。試乗したのは75kWhの駆動用バッテリーを積むモデルで、1度の充電で603km走れると主張される。約130km/hの高速巡航でも、320km以上がうたわれる。

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駆動用モーターは、日産がスリーインワンと呼ぶ新ユニット。インバーターとリダクションギアが一体で、217psと36.0kg-mを発揮する。


日産リーフ(欧州仕様)

パワーデリバリーは極めて洗練され、滑らかで心地良い。アクセルペダルを踏み込んでも、圧倒されるほどの勢いは得られないが、期待通りの加速を引き出しやすい。エコ・モードを選ぶと、大幅にパワーが絞られるが。

回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで調整可能。効きの幅はかなり広く、アクセルを緩めるだけで停止できる、ワンペダルドライブにも対応する。

快適な乗り心地 正確で好感触なステアリング

快適性を重視したという日産の主張どおり、乗り心地は良好。19インチ・ホイールにハンコック・タイヤを履いていた試乗車は、確かにスムーズだった。サスペンションは前がマクファーソンストラット式で、後ろはマルチリンク式だ。

アスファルトが荒れた区間ではノイズが多少気になるものの、路面の凹凸は巧みに吸収。普段使いの限り、穏やかな移動空間へ身を預けられる。


日産リーフ(欧州仕様)

柔らかめのサスペンションで、カーブではボディロールが大きめ。それでも、後席の子どもがクルマ酔いするほどではないはず。傾きは漸進的で、充分に抑制されている。

ステアリングの反応は、滑らかで正確。路面からの感触が、適度に手のひらへ伝わる。反応は予想しやすく、充分なグリップ力で高速道路での安心感も高い。スポーティなクロスオーバー、というわけではないけれど。

急速充電は150kW チャデモとお別れ

急速充電は最高150kWまでで、近年のEVでは一般的なCCSソケットが備わる。かつての、チャデモ・ソケットとはお別れした。

英国価格は未定だが、駆動用バッテリーが52kWhの仕様で約3万4000ポンド(約673万円)が見込まれる。75kWhでは、約6000ポンド(約119万円)増しになるだろう。


日産リーフ(欧州仕様)

保証は、英国では3年間か9万6000kmまで。トヨタなどが提供する期間と比較すると、短いといわざるを得ない。駆動用バッテリーは、8年間か16万kmまで対象になるが。

魅力は充分 一層高度な技術も欲しい

充分な魅力を秘めて生まれ変わった、3代目リーフ。ルノー・メガーヌ E-テック・エレクトリックともプラットフォームは共有するが、日産車らしさが醸し出されている。角度によってはレトロフューチャーな雰囲気が香る、スタイリングも好ましい。

一方、技術的には、ゲームチェンジャーといえる内容ではないだろう。EVを牽引してきた歴史あるモデルだけに、これは少し残念ではある。


日産リーフ(欧州仕様)

それでも価格価値には優れ、選択肢へ加えたくなる電動ハッチバックへ仕上がっている。グレートブリテン島の工場でも生産されるため、英国人への訴求力はライバルより高いことも事実。グローバル市場全体での競争は、楽ではないかもしれないが。

◯:スマートなスタイリング 洗練度の高い走り 優れた電費
△:初代リーフへ並ぶインパクトはないかも やや狭めの後席

日産リーフ(欧州仕様)のスペック

英国価格:約4万ポンド(約792万円/予想)
全長:4350mm
全幅:1810mm
全高:1550mm
最高速度:−km/h
0-100km/h加速:−秒
航続距離:603km
電費:8.0km/kWh(予想)
CO2排出量:−g/km
車両重量:2220kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:75.0kWh
急速充電能力:150kW(DC)
最高出力:217ps
最大トルク:36.0kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動