デートや特別な会食など、シーンに合わせて選べるグルメな屋形船が増えている。

ライブ感あふれる懐石コースや名店仕込みのおまかせ鮨、夜景にも心酔する船上バーをご紹介。


1.日本の伝統文化を取り入れた、贅を凝らした屋形船『IZANAGI』が美食家たちの間で話題沸騰中



天王洲アイルの桟橋から10分ほどでレインボーブリッジや東京タワーを一望できる湾内へ。視界を遮るものがない圧巻のパノラマビューは息をのむほどの美しさ。心地よい海風を肌に感じながら、シャンパングラスを傾ければ、ドラマな気分も最高潮に

船上から眺める東京の夕景に、非日常気分がひたすら高まる


行き慣れた街の夜を照らすネオンは心を高揚させるが、夏の夕涼みとあれば、水辺を求めるのが都会で生きる大人の真理。

かつて“水の都”と呼ばれた東京には、コンクリートジャングルで渇いた心と体を潤すスポットが点在している。

特に昨今の、骨まで溶けるような夏の暑さから逃れるように大人たちが涼を求めるなら、ひと味違う空間や料理でゲストをもてなす船上の美食空間なんて、いかがだろうか。




いま、海外のセレブリティも注目する日本の屋形船文化を継承すべく、モダンな数寄屋造りにリノベーションした空間で大人たちを魅了するラグジュアリー屋形船『IZANAGI』が話題だ。


頂上クラスの和牛を屋形船で。特別感の相乗効果に心酔する夜

年月を経ることで、その美しい色味にさらに深みがでるアサメラの一枚板を使用したカウンター。「TRADMAN’S BONSAI」の盆栽など、随所に印象的な和の要素が


贅を凝らした船内で美食を供するのは、予約困難な西麻布の焼肉店『うら松』と、系列店である代官山の人気店『EN DAIKANYAMA』。

東京の屋形船としてはめずらしい炭台を船内に備え、自慢の和牛料理をコースで楽しませる。




『うら松』で人気の逸品「ツラミの串焼き」。

芝浦から直送される無水のツラミはゼラチンの甘みを生かすべく角切りにして串に打つ。




牛のたたき。風味の余韻が長い但馬玄を贅沢なたたきに。




メインで供されるのは神戸牛サーロインのステーキ。薫香を纏わせながらじっくりと火入れする。焼き上がるまでの時間も、ご馳走に。

写真の料理は¥65,000のコースの一例。


船内にはソムリエも常駐!


船の中にはワインセラーも備えており、ソムリエが和牛料理に合うさまざまなタイプのワインをセレクト。

コースの金額プラス¥40,000で、ビールや日本酒などを織り交ぜたフルペアリングの提供も。杯数を抑えたハーフペアリングは¥15,000。



船内から風景を眺めるだけではもったいない!『IZANAGI』はデッキ上で食前酒やデザートを楽しむことができる“桟敷”を設けており、隣席と間隔があいたシートで海風を感じながらふたりきりの世界に浸ることも。船内とは違う目線の高さで見る景色にも心を掴まれる


焼き杉を用いたエントランスや、京都で100年続く「小嶋商店」が作製した提灯が艶やかな雰囲気を生み出し、食前と食後にはデッキに上がって、東京湾景を眺めながら海風を感じることもできる。

非日常のさらに上をいく幻想的な気分に包まれ、船を下りた後もその余韻は心地よく続いていく。この席を押さえることができたなら、今年の夏を制したも同然だ。


東京が世界に誇る話題店との期間限定イベントも見逃せない!


『うら松』と『EN DAIKANYAMA』を主軸に、予約困難店とのコラボレーションイベントの開催も。

船内には炭台だけではなく、あらゆるジャンルの料理に対応可能な調理器具を完備。世界の美食家にその名を知られる『TACUBO』や『鮨 龍次郎』『acá』など、水上での美食の響宴に期待が高まる。

東京湾景を眺めながら美味美酒を堪能できる唯一無二の食体験とあって、超プラチナシートになること間違いなし。

詳細は公式Instagram(@izanagi_yakatabune)で、順次告知予定。



2.海の上で旬の魚を嗜む粋な体験が叶う
『屋形船「鮨 おりがみ」』




専用車での送迎サービス(オプション、料金別)に始まり、ミシュラン獲得店『鮨 むらやま』が監修する贅沢なコース(ディナー1名¥41,800〜、ランチ1名¥27,500〜)を水上の美空間で。




至れり尽くせりの食体験は深く記憶に刻まれることだろう。

握りだけではなく、極上の食材使いが光る逸品も、食べ慣れた大人の舌と心を楽しませる。




■店舗概要
店名:屋形船「鮨 おりがみ」
乗船場所:東品川2-3-3
営業時間:11:00〜/17:00〜
定休日:不定休
席数:カウンター8席
URL:https://www.origami-yakata.com/



3.絶景を前に日本の美味を知る艶やかな夜
『浮かぶ料亭 晴海屋「あかね」』




熟練の料理人が目の前で仕上げる懐石コース(2名貸切¥240,000〜、フリードリンク付き)には旬の食材がふんだんに用いられ、煌めく東京湾の景色と相まって気分が高揚。




季節を表現した八寸や出汁が薫るお椀などを味わえば、風雅な時間に浸ることができる。

乗船場所を選ぶことができるため、東京散策の“メインイベント”としても。




■店舗概要
店名:浮かぶ料亭 晴海屋「あかね」
乗船場所:晴海乗船場、両国乗船場、吾妻橋乗船場、お台場海浜公園乗船場
営業時間:要相談
定休日:無休
席数:カウンター8席
URL:https://www.harumiya.co.jp/akane/



4.海風を感じる一杯がもたらす圧倒的開放感
『THE BOAT BAR TOKYO』




ホテルのバーで待ち合わせもいいけれど、たまには趣向を変えて船上バーで乾杯というのも遊びを知る大人の粋。

船内はフロントと右サイドのドアが全開できるオープンテラス仕様で、間接照明も艶っぽい雰囲気を生み出す。




シャンパーニュ付きプラン(¥13,200)も用意しており、キャッシュオンで追加も可。

水上から始まる特別な夜を堪能したい。




■店舗概要
店名:THE BOAT BAR TOKYO
乗船場所:日本橋船着場(チャーター利用¥198,000〜の場合は、日本橋、両国、小梅橋、天王洲、豊洲等、乗船場所の指定可)
営業時間:18:00〜
定休日:不定休(HPにて随時更新)
定員:25名
URL:https://www.tokyowaterways.com/waterways3-theboatbartokyo


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