忙しい毎日、気づけば時間に追われて余裕がなくなってしまい、あとあと反省してしまう経験がある人も多いのではないでしょうか? そんなとき、「ほんの15分でも好きなことをして過ごすだけで、自分を整えることができる」と、著述家の中道あんさんは言います。noteやX(旧Twitter)での発信を通じて、自分と向き合う時間をもつようになった中道さんに、心と暮らしを整えるための「1日15分の習慣」について、教えてもらいました。

私が意識している“整える”習慣

ひとり暮らしは、気楽で自由。時間も空間も、すべてが自分のものです。だれにも見られていない安心感から、ついだらしない生活になってしまうことも。でも、そんな日々が続くと、少しずつ自分自身が整わなくなってくるのを感じます。

だからこそ、自分を気持ちよく保つためには、意識的に「整える」ことが大切。では、「整える」とは具体的にどういうことなのでしょうか?

掃除? 整理整頓? タスクの消化? もちろんそれらも大切ですが、私にとっての「整える」とは、自分の気持ちをフラットな状態に戻すこと。そして、それを叶えてくれるのが、「15分の好きなこと」なのです。

では、なぜ15分なのか? 仕事や家事に追われる毎日では、まとまった時間を取るのはなかなか難しいもの。そんななかで、ふとしたスキマ時間についスマホを手に取ってしまうこと、ありませんか?

その「なんとなく過ぎてしまう15分」を、自分の未来のために使ってみよう! というのが、私からの提案です。

忙しい日々でも「好き」を選ぶだけで整う

たとえば、私の場合、毎朝のストレッチヨガは10分と筋トレ5分の1セット。今では、これをやらないとモヤモヤしてしまうほど、習慣になっています。

ほかにも、いろいろな習慣があります。

・花の水替えや観葉植物の葉のホコリをそっとふくこと

・お気に入りの豆をミルしてコーヒーをいれ、ベランダで犬と日向ぼっこをする時間

・緑豊かな公園まで犬と出かけて、ベンチでぼーっとすること

・ビールを片手にソファで読書すること

・その日よかった出来事を振り返ってノートに書き出し、感謝すること

どれもほんの15分ほどのことですが、「忙しい」「イライラする」と言わずに過ごせるコツは、そんな短い時間でも「好き」を選ぶこと。そうすることで、自分が自然と整えられていきます。

なにかしら目標をもっている人なら、努力や気合、根性でがんばるよりも、整えられた自分でいるほうが、パフォーマンスは確実に上がります。私のように自分ビジネスをしている人なら、なおさらその効果を実感できるはずです。

書くことで整う、私の「ひとり時間」の使い方

もし「15分でなにができる?」と考えてしまうなら、ぜひおすすめしたいのが、自分と向き合う方法です。それは、「ちょっとだけ“自分”を出してみる」ということ。

最近はAIの進化によって、人との関わりが少しずつ薄れてきているように感じます。相談したいことや話し相手をAIにしている人も、きっと増えてきているのではないでしょうか。

でも、その気持ちを公にしてしまってもいいと思うのです。とくに、私のようにひとり暮らしをしていると、だれとも話さない日だってあります。だからこそ、感情をそのまま表現できる居場所をもつことが、大切だと感じています。

1日15分の「自己表現」で自分を整える

最近になって本格的に始めたnote。1本の記事を書こうと思うと大変ですが、15分ずつでも思いついたことを少しずつ加筆していけば、あるとき1本の記事になります。それもスマホで簡単に書き込むだけ。だれにでもできることです。

noteとの相性がいいX(旧Twitter)も始めてみました。自分の思いを140文字程度に収めるのは、思った以上に難しい。でもだからこそ、15分だけ集中して、そこで出てきた言葉を投稿するようにしています。

そして、この対照的な表現方法に、最近ハマってきています。

noteは、歩くように呼吸しながら続けられる「じわじわ出していく」自己表現。Xは、140文字の言葉を生み出す集中力が必要で、瞬発力や表現力の“筋肉”がついてくる感覚。

運動に例えるなら、noteは有酸素運動、Xは筋トレ。

だれに見せなくても、自分の気持ちをちょっと書くだけでスッキリする。「言葉にする」ことは、どんなライフスタイルの人でも、自分を整える習慣になります。

ほんの15分でも、自分のために「好きなこと」「整えること」をしてあげる。

それは、自分のごきげんをつくる小さな習慣です。時間に追われる毎日でも、だれかにつくす日々でも。今日のどこかに、15分だけ「自分らしさ」に立ち返る時間をつくってみてください。