切り傷・擦り傷を早く治すのにおすすめの市販薬・絆創膏9選
切り傷について
切り傷とは、鋭利なもので皮膚が傷ついた状態のことをいいます。
傷口からは出血が見られ、ヒリヒリ、じんじんとした痛みがあります。適切なケアをすれば、傷を早く治すことができます。
深い傷は縫合などの処置が必要なこともあるため、受診の目安を知ることも大切です。
切り傷の処置方法
まずは傷口を水道水で洗い流しましょう。傷口から細菌やウイルスが体内に侵入し皮膚が化膿することがありますので、化膿を予防するために、傷口についた異物や汚れを取り除いておくことが大切です。傷口には触れないよう注意してください。
血が少しにじむなど傷が浅い場合は絆創膏を貼って止血をします。傷口を心臓より高い位置に上げておくと、スムーズに止血できます。絆創膏を変えずにそのまま貼っていると不衛生であり感染症の原因となります。血が止まったら、傷口をラップなどでおおって保護します。最近では、傷口が乾くと治りが遅くなることが分かってきました。そのため滲出液は吸い取らずに、傷口の保湿に活用しましょう(湿潤療法といいます)。
セルフケアでも湿潤療法ができる絆創膏なども売られています。ガーゼなどは、傷口から出た滲出液を吸い取ってしまうので注意しましょう。
絆創膏では止まらない出血量の場合は、清潔なガーゼなどの上から圧迫してきつく止血をします。そしてすぐに医療機関を受診することをおすすめします。
その後、出血している場合は傷口が市販の絆創膏でおおえる大きさであれば、ラップではなく絆創膏を使用するとケアしやすいでしょう。
擦り傷について
擦り傷とは、皮膚の浅い層の部分がすりむけて傷ついた状態のことをいいます。転んで地面に膝をぶつけた際にできる傷が代表的です。皮膚がめくれますので痛みがあり、傷口が深いと出血がみられることがあります。また砂や石、砂利などが擦り傷に入ることで感染症の原因となることがあります。
擦り傷の処置方法
擦り傷の最初の処置は、切り傷と同様に傷口を奇麗に流水で洗浄することです。特に擦り傷は転倒した際に生じることが多く、地面にはたくさんの細菌がいます。細菌が傷口から侵入することで感染症を起こすことがあるため、まずは目に見える砂や石などを洗い流しましょう。昔は「擦り傷にはまず消毒」という考え方が一般的でした。傷口を消毒しなくてよいのか疑問に思うかもしれませんが、最近の治療方針では、消毒をすることでむしろ皮膚の治癒が遅れるため、消毒は不要であると考えられています。
出血をしている場合、流水で洗い流したのち清潔なガーゼやハンカチでしばらく圧迫してください。それでも出血が止まらない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
止血した場合は絆創膏などで擦り傷を保護しましょう。
受診の目安
真皮や真皮より下の組織が傷ついている場合、あるいは化膿のおそれがある場合は受診が必要です。止血しても出血が止まらない場合は、縫合が必要なほど傷が深いことがあります。
また、傷口を洗い流しても異物や汚れが残ってしまう場合、動物に噛まれた場合などは細菌感染のリスクが高まります。加えて、傷口が熱を帯びたり腫れている場合は感染症が起こっている可能性があります。医療機関を受診して異物の除去や洗浄、抗生剤の使用が必要になります。
上記のような傷の場合は、迷わずに皮膚科や形成外科を受診しましょう。傷口に異物が残っている場合、無理に取り除こうとする必要はありません。無理やり取り除くと傷口を悪化させてしまうおそれがあります。病院を受診することを優先しましょう。できるだけ早く受診することで、傷の治りが早くなったり、傷あとが残りにくくなります。
【薬別】薬の選び方
傷を早く治すためには、保湿と感染予防が大切です。 切り傷や擦り傷をセルフケアする場合は、必要に応じて市販薬を活用しましょう。傷口をおおうための絆創膏も、正しく選べば傷を早く治すのに役立ちます。
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一般的な傷ぐすりの成分には、細菌を殺すもの、細菌の増殖をおさえるもの、ダメージを受けた皮膚の修復をうながすもの、血管を収縮させて止血するものなどが含まれます。市販のぬり薬に含まれる抗生剤には、クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩、バシトラシン、オキシテトラサイクリン塩酸塩などがあります。
傷口が化膿している場合には、抗生剤が入っているぬり薬を選びましょう。じゅくじゅくした感じが治まってきたら、保湿剤や傷の治りを早くする成分が含まれているぬり薬を使って、傷口が早くふさがるようにケアしていきましょう。アラントインという成分が含まれているぬり薬は、傷口の修復をうながす作用があるのでおすすめです。
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傷口から滲出液という透明な液体が出ている場合には、湿潤液をうまく利用して傷口の治りを早くする創傷被覆剤(そうしょうひふくざい)がおすすめです。
先ほどお伝えした通り、通常の絆創膏で滲出液を吸い取ってしまうと、傷口が過度に乾燥して治りが遅くなってしまいます。
創傷被覆剤(そうしょうひふくざい)を使用する場合は、傷口をきれいに洗い流してからにしましょう。洗浄しきれていない場合、細菌感染などが起こって傷が悪化することもあります。十分にご注意ください。
紙で切ってしまった場合など、滲出液が出ないような軽い切り傷であれば、通常の絆創膏を用いるのがよいでしょう。傷口がおおわれているだけで、痛みが軽減されますよ。
ここからは、薬剤師がおすすめするぬり薬と絆創膏を具体的に紹介します。
