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映画は実在の理論物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの半生を綴った1作。劇中では、甚大な破壊力を持つ原子爆弾の開発を主導したオッペンハイマーが苦悩する姿も描かれた。

戦後、オッペンハイマー自身はアメリカの水素爆弾開発に反対する姿勢を見せたことで知られている。一時は“終戦の立役者”として賞賛されたが、最終的にはスパイ容疑を疑われ、公職から追放されることにもなった。

オッペンハイマーが1967年にこの世を去って半世紀以上が経過した現代において、彼の半生を綴った伝記映画が製作されることになったが、もし本人が映画を観たらどう思うだろうか。米より、これを訊かれた主演のは「とても興味深いですね」としながら、その思いをこう察している。

「喜ばしい形でかなり困惑するのではないでしょうか。少なくとも、人々が前よりも集中した方法で核兵器について考えることになるかもしれないと思えば、彼も嬉しいはずと思います。原子爆弾を保有する国に、地球にいる半数以上の人間が暮らしているのに、自分たちの生活にはもっと重要で切迫したものがあるからと、そのことを考えようともしないんですから。」

原子爆弾に対する無関心は、クリストファー・ノーラン監督が本作を作る上で念頭に置いていたことでもあった。アカデミー賞受賞後、監督は10代の息子に「若い人たちは核兵器にそんなに興味がない」と言われたことをのだ。

マーフィーは、「彼は喜んでいるかもしれません」とオッペンハイマーの気持ちを改めて代弁する。「世界に差し迫っている状況について率直になることこそ、彼の人生のミッションだったと思いますから」とその意図を伝え、核廃絶への思いを語った。

ちなみにオッペンハイマーは死の直前、日本への原子爆弾投下について、自身の心境を打ち明けていた。語られている内容については、以下の記事をご参照いただきたい。

映画『オッペンハイマー』は公開中。

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