なぜか「沼る」人だらけ! 「イタフラ車」に一度乗ると「抜け出せなく」なる理由

この記事をまとめると
■イタフラ車とはイタリア車とフランス車を指す
■イタフラ車にハマるクルマ好きは少なくない
■「イタフラ車沼」から抜けられなくなる理由について解説
たまらなく魅力的なイタフラ車のデザイン
さまざまなクルマのジャンルのなかで、確立されたもののひとつといえば「イタフラ車」。
イタフラ車、つまりイタリア車とフランス車をかけあわせた略語です。
果たしてイタフラ車に魅せられた人たちは、どのようなところに魅力を感じ、沼から抜けられなくなったのでしょうか?
内外装のデザイン
使い勝手や機能性など、理詰めが優先されがちなドイツ車や日本車とは異なり、より感覚的なデザインを持つクルマが多いこともイタフラ車の美点。これを美点と解釈するか、自分とは感覚があわないと思うかは人それぞれ。
フィアット・ムルティプラ(マイナーチェンジ前)や、ルノー・アヴァンタイムのデザイン、パッケージングなんて100年経っても日本車ではまず成立しない……というか、役員会で承認が得られわけがないほど奇抜。でも、そこがまたたまらなく魅力的だったり、所有欲を満たしてくれるから不思議。

ボディカラー
ラテン系の血統がそうさせるのか、ポップな色合いや艶っぽいボディカラーが多いことも特徴のひとつ。たとえば、アルファロメオ166やGTVなどに採用されていた「ヌヴォラブルー」という、青みがかったシルバーは、イタリア車(アルファロメオ)でなければ似合わないであろう、独得の色気があったことを記憶している方も多いはず。
また、1990年代後半〜2000年代前半に販売されていたランチア・イプシロンには、12色の標準カラーに加えて、100色ものボディカラーがオプション設定された「カレイドス」も話題となりました。それだけ多彩なボディカラーを「着こなせる」のも、デザインが魅力的だからにほかならないのです。

独特の審美眼を持った人たちから選ばれるイタフラ車
室内の匂い
日本車とも、ましてやドイツ車とも違う、イタフラ車特有の匂い。あの内装の匂いには接着剤が関係しているといわれています。しかし、かつて一部のイタリア車にはシートの下に匂い袋(いわゆるフレグランス)が装備されていたのです。
芳香剤と表記するといかにも……ですが、フレグランスという表現が似合うほどフェロモンすら感じさせる演出がなされていたのです。いまのクルマには装備されていないのが惜しい!

機械であって機械ではない(ような気がする)
間違いなく機械、そして工業製品であるはずなのに、アクセルペダルを踏み込む動作ひとつ取っても、不思議なアナログさ、そしてどこか生き物っぽさを感じるのは気のせいではない……はず。
また、肝心な場面で機嫌を損ねて故障したり、いつの間にか直っていたり(自然治癒したような気がするだけ……ですが)。それはまるでOS9時代までのいにしえのマッキントッシュ(Macのパソコン)のよう。壊れることでより愛着が増す。これってヘン?

まとめ:ライフスタイルのひとつとして「イタフラ車」を選ぶ
クルマに対しては高エンゲル係数だけど、ファッションやグルメなど、生活に直結するところには無頓着というクルマ好きがいる一方で、自分なりのライフスタイルが確立されたうえで、愛車に「イタフラ車を選んだ」という方も少なくありません。
イタフラ車を選んだことでライフスタイルが変わっていったという人もいるでしょう。いずれにせよ、何らかのポリシーや独特の審美眼を持った方たちが選び、選ばれるジャンルのクルマといえそうです。

「イタフラ車」はいちどハマったら抜けられない、まさに「沼」。
輸入車の定番であるドイツ車ではなく、ましてや工業製品として極めて優秀な日本車でもない。ホンの少しだけヒネリを加えた「イタフラ車」を選ぶことで分かる、そして味わえる世界があることは確かです。
