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2種類のホイールベース 使い勝手で選べる5名と7名乗車

フィアットのミニバン(MPV)、ドブロが日本デビューを果たし、販売が開始された。

【画像】もっとみたい! フィアット・ドブロ 詳細写真【発表現場より】 全69枚

いくつかあるブランドパーソナリティの中に「ファミリーフレンドリー」という言葉を含んでいるフィアットにとってドブロは待望の1台といえる。


フィアット・ドブロ

当のフィアットはドブロに「ジブン時間を、楽しみこなそう」というキャッチコピーをつけている。

サイドウインドウの角が大きく取られた特徴的なボディ側面のスタイリングによって気づいた方がいるかもしれないが、ドブロは既に日本に導入されているプジョー・リフター、シトロエン・ベルランゴの兄弟車となる。

ドブロのバリエーションは標準的なホイールベースで5人乗りのドブロと、ロングホイールベース+3列目シートで7人乗りとなるドブロ・マキシの2種類となる。

フィアット・ドブロの全長は4405mmなのでミニバンのど真ん中。日本の路上で使う場合に最適なサイズといえる。だがそれ故にライバル車も少なくないのが実状だ。

輸入車ではもちろんルノー・カングーが最強にして最大のライバルとなる。それ以外にもトヨタ・シエンタやホンダ・ヴェゼルのようなお洒落度が増している国産車を競合モデルとして挙げる人も多くいそうだ。

では都内で行われた発表会で目にすることができた実車をもとに、フィアット・ドブロならではの魅力を探っていきたい。

商用車っぽさを個性に 収納も盛りだくさん

ドブロのスタイリングはひと目でフィアットとわかるもの。

その理由はフロントマスクの下半分を占める黒っぽい無塗装のバンパーだろう。つまり商用車っぽい見た目ということになるのだが、シトロエンやプジョーと比べて「働くクルマ」感が強いのはイタリアを代表するベーシックカー・ブランドであるフィアットらしさを感じさせてくれるもの。


フィアット・ドブロの内装。「フィアットらしいお洒落さと機能性を重視した形状で纏められている」と筆者

また前後バンパーが黒っぽいだけでなく、前後ドアに付くサイドガードも無塗装、専用の16インチ・ホイールもブラック仕上げなので、例えジェラートホワイトのボディでも独特の個性が感じられる外観となっている。

黒で統一されている室内もフィアットらしいお洒落さと機能性を重視した形状で纏められている。丸みを帯びたダッシュパネルの中央には8インチのタッチスクリーンが直立しており、その直下に据えられたダイヤル形状のシフターと相まって使い勝手は良さそう。

だがそれ以上にフィアットらしさ、ドブロらしさを象徴しているのは収納スペースの多さで、メーターナセル上部や助手席前方のダッシュ上部、ドアインナーやルーフ前方も物入れになっている。

またわりと大きめに見えるセンターコンソールもたっぷりとモノが入る収納スペースになっており、スッキリとした見ためのまま普段使い出来そうだ。

フィアットらしく実用が徹底されたドブロ。ミニバンならではの包容力を活かせば、普段使いから週末のアウトドア遊びまで広範囲にカバーしてくれるに違いない。

300万円台の価格に加えディーゼルも魅力

ドブロとドブロ・マキシの差は乗車人数や荷室スペースが主で、装備面の差はリアのトノカバーとラゲッジトレイのみ。

2台の寸法差はマキシの方が全長で365mm、ホイールベースは190mm長くなる。最小回転半径はドブロの5.6mに対しマキシは5.8mとなる。


ドブロとドブロ・マキシの差は乗車人数や荷室スペースが主。寸法差はマキシの方が全長で365mm、ホイールベースは190mm長くなる。

パワートレインは1.5LのブルーHDiディーゼルターボで、最高出力こそ130psに留まるが、最大トルクは30.6kg-mと頼もしい。トランスミッションは8速AT(トルコン)となっており、革巻きステアリングにはシフトパドルも備わっているので積極的にドライブする楽しみも味わえそうだ。

フィアット・ドブロを魅力的に見せるもう1つのファクターは車両価格だろう。ドブロは399万円、ドブロ・マキシは429万円に設定されており、国産車に対しても競争力のある価格設定になっている。

ちなみにシトロエン・ベルランゴは434万9000円、プジョー・リフターは436万8000円なので、ステランティスのミニバン3兄弟の中でもドブロが最もリーズナブルなのである。

フィアットらしい実用性とお洒落感を備えつつ、現代のクルマに欠かせないADAS類もしっかりと網羅しているドブロ。

オトナの遊び心を刺激するミニバンの選択肢がまた1台増えたことを歓迎したい。