by Anthony Quintano

大手SNSのFaceboookやメタバースプラットフォームのHorizon Worldsなどを運営するMetaのマーク・ザッカーバーグCEOが、従業員の約13%に当たる1万1000人を解雇すると発表しました。ザッカーバーグ氏は従業員に宛てたメッセージで、電子商取引(eコマース)の成長を見誤ったために収益が予想を下回ったと認めています。

Mark Zuckerberg’s Message to Meta Employees | Meta

https://about.fb.com/news/2022/11/mark-zuckerberg-layoff-message-to-employees/

Mark Zuckerberg announces Meta will lay off 11,000 employees - ABC News

https://abcnews.go.com/Business/mark-zuckerberg-announces-meta-layoff-11000-employees/story?id=92974784

Meta to lay off 11,000 employees, as Zuckerberg says he is 'accountable for missteps' | CNN Business

https://edition.cnn.com/2022/11/09/tech/meta-facebook-layoffs/index.html

2022年は世界的な景気後退の影響を受け、MicrosoftやShopifyなどの大手テクノロジー企業が相次いで大量解雇を実施しているほか、新たにイーロン・マスク氏がCEOに就任したTwitterでも大規模なレイオフが行われています。そんな中、Metaも数千人規模の大規模レイオフを実施予定であることが報じられていました。

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そして現地時間の11月9日、ザッカーバーグ氏は従業員に宛てたメッセージで「今日はMetaの歴史の中で最も難しい複数の変更を共有します。私はチームの規模を約13%縮小し、1万1000人以上の優秀な従業員を解雇することにしました」と述べました。なお、Metaの従業員は2022年3月時点で約4万8000人でしたが、2022年9月時点では約8万7000人まで急増しています。

ザッカーバーグ氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行して世界中でオンラインへの移行が進んだ際、eコマースの急増がMetaの大幅な収益増加につながったと説明。多くの人々と同様に、ザッカーバーグ氏もこの傾向がパンデミック終息後も永続的に加速すると見ていましたが、残念ながらこの予想は外れてしまい、景気後退や競争激化も相まって収益が予想を大幅に下回る結果になったとのこと。「私はこれを間違えました。そしてこれに対して責任を負います」と、ザッカーバーグ氏はコメントしました。

Metaは資本効率を高めるため、AIディスカバリーエンジン、広告およびビジネスプラットフォーム、メタバースの長期ビジョンといった優先度の高い小数の成長分野により多くのリソースを割くとしています。また、予算や不動産フットプリントの縮小を進めることでビジネス全体のコストを削減し、いくつかの例外を除いて2023年度第1四半期まで採用を凍結するそうです。来年度の新規採用人数が減ることから、今回の大量解雇では人事部門が特に影響を受けるとのこと。

今回の解雇対象となる従業員に対しては、機密情報保護のため即座にMetaの内部システムへのアクセス権が削除されましたが、同僚との別れを告げるためにメールアドレスは1日中アクティブのままにすると説明されています。



Metaはアメリカで解雇される従業員に対し、以下のような支援を提供すると発表しています。

・退職金:16週間の基本給に加え、勤続1年ごとに2週間の追加手当を支給する。

・有給休暇:残された有給休暇分の給与はMetaが支払う。

・譲渡制限付株式ユニットの権利確定:解雇されるすべての従業員に、2022年11月15日の権利確定を与える。

・健康保険:Metaは元従業員とその家族に対し、6カ月分の医療費をカバーする。

・キャリアサービス:未公開求人を含む外部ベンダーへのアクセスなど、キャリアサポートを3カ月間にわたって提供する。

・移民のサポート:Metaの従業員として就労ビザを獲得している人に対し、専任の移民専門家によるサポートを提供する。

ザッカーバーグ氏はメッセージの中で、「今回の大量解雇は悲しい瞬間であり、回避する方法はありませんでした。改めて、去っていく従業員がMetaにもたらしてくれたすべてに感謝したいと思います。皆さんの努力がなければ、私たちは今日の場所にいなかったでしょう」「皆さんはきっと、他の場所で素晴らしい仕事をすると思います」と述べました。

2022年第3四半期の決算報告では、Metaの収益は前年同期から4%減の277億ドル(約4兆500億円)で、純利益は同52%減の44億ドル(約6400億円)と苦戦したことが報告されています。

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また、7月には14年にわたり最高執行責任者(COO)を務めてきたシェリル・サンドバーグ氏がCOOを退任することが発表されるなど、2022年はMetaにとって厳しい年となっています。

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by TechCrunch50-2008