謝長廷・駐日代表(中央)と握手をするツァイ・ミンリャン監督

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(東京中央社)マレーシア出身で台湾を拠点に活動する映画監督ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)が、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと東京国際映画祭、東京フィルメックスの共催による「デビュー30周年記念特集」に合わせて訪日し、27日、東京・虎ノ門の台湾文化センターで開かれたメディア交流会に出席した。

同特集は、ツァイ監督の監督デビュー作「青春神話」の製作から今年で30年を迎えるのに合わせ、台湾文化センターの働き掛けによって企画された。東京国際映画祭と東京フィルメックスにとって、初の共催企画となる。東京国際映画祭では「青春神話」や「楽日」、日本未公開の短編など、東京フィルメックスでは「西瓜」「ヴィザージュ」などが上映される。

交流会に出席した謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は「ツァイ監督の作品は許容性が高い民族や社会でなければ作れない」と話し、ツァイ監督の作品を通じて「台湾がとても自由で開かれた社会だと世界に知ってもらえた」と称賛した。

ツァイ監督は、謝代表がかつて市長を務めていた南部・高雄市で撮影した「西瓜」で同市の奨励金1000万台湾元(約3400万円)を獲得したことがある。ツァイ監督は台湾の政府が提供する補助金の制度は映画クリエーターにとって大きな助けになっていると感謝を述べ、「高雄の1000万元だけでなく、その他にもある賞金のおかげで、あまり作品がヒットしない私のような監督が現在まで生活することができ、創作面での支援を今まで受けられている」と笑った。

台湾文化センターでは特集上映に合わせ、関連のポスター展を開催。ツァイ監督の11作品のポスターを展示している。展示は来年1月末まで。

(楊明珠/編集:名切千絵)