「普通にやれば普通に…」 米国帰りの日本のエースを堪能セヨ【大西翔太の大展望】
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■基本は難易度高めです
舞台となる武蔵丘ゴルフコースは、林間コースながらもアップダウンあり、ドッグレッグありの18ホール。なかでも打ち下ろしとなる18番パー5は、昨年の渋野日向子の劇的イーグルをはじめ数多のドラマが生まれてきた。
特徴は砲台グリーンで、アンジュレーションがきついこと。「ショットをグリーンの左右に外してしまえば難しいアプローチが残ります。乗せたとしても、傾斜が強いので上につけば1メートルでも非常に難しい。タッチを合わせに行っても傾斜で決まらないこともある。3パットをする選手も少なくないでしょう。飛ばし屋有利ではなく、ショット力、ショートゲームと総合力が求められます」と大西氏は解説する。
そんな戦略性が求められるコースで大事なこととして、「打つ前の準備が非常に大事。攻め方のイメージをちゃんと持てるか。それができていなければ勝つことが難しいでしょう」と“ゴルフ力”が求められる。
■普通にやれば、普通に勝てる
大西氏が「普通にやれば、普通に勝てる可能性が高い」とまで言うのが、2年ぶりの国内参戦となる畑岡奈紗。「本人は“まだ微妙です”というのですが、あり得ないくらい良さそうに見えました(笑)。正直、アイアンの音が一人だけ男子みたいな乾いた音。ボールへのコンタクト、トレーニングで磨き上げられた体、スイング…すべてが素晴らしい」と賛辞を惜しまない。
また、今年から師事しているプロコーチの黒宮幹仁氏が、今大会ではキャディを務めることにも注目。
「ロープ内というか、隣でプレーを見るのは初めてだと思います。間近で見ることで、また新たにいいものが出てくると思います。コース内でどうなるのか。それを二人で突き詰めていくことで日ごとに良くなっていく。2人の打つ前の準備、狙いは一見の価値があると思いますよ」
■渋野日向子も良くなっていますよ
同じく米ツアーを主戦場とする渋野については、試合前日に練習ラウンドを見て「(前回日本で出場した)5月よりも良くなっていますね」と、こちらも調子の良さを感じている。「元々の渋野さんの持ち味である振り切りの良さがでていますね。だからキャリーも出ていますし、当然飛距離も伸びているように感じます」と調子が上がってきた理由を分析。
一方で変わらない良さも。「人柄は相変わらず素晴らしい。さすがとしか言いようがありません。米ツアーに行っても天狗になっておらず、真面目に、愚直にゴルフについて考えている。だから成長が早いのだと思います。もちろん、ディフェンディングですし、今週から行ける可能性は十分にあります」と楽しみにしている。
■苦しいなかでも…前進あるのみ
日本ツアー勢では、最近毎週のように名前を挙げている吉田優利に今週も注目。「アプローチ、パターがうまく、ショット力があるのは今週のコースにも合うと思います。毎週言っていますが、吉田さんは勝つための歩みを止めず前進あるのみでプレーしているように見えます。もちろん、言い聞かせてやっている部分もあると思いますが、それも大事。調子はずっといいですから、ここらで決めてほしいです」と期待を寄せた。
解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。
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