デートで「派手な子はちょっと…」という男の本心は?実はそう言う男性ほどある特徴が…
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「港区のタワマンに“姉妹で”住んでいると言う女の真相は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:デートで「姉妹で住んでいる」と答えると、男性に疑われる港区芝浦のマンションとは…

今日で、将生と三度目のデートだった。
― もうそろそろ潮時かな。
そう思っていた帰り道、突然将生が立ち止まる。そして私の考えていたこととは、まったく違う言葉を言われてしまった。
「美里ちゃん、僕と結婚を前提にお付き合いしてほしい」
一瞬、どうしようか迷った。
YES、NOのことではない。どう断るのがベストなのか、一生懸命考える。なぜなら下手な断り方をしたら後々面倒くさそうだなと思ったから。
でも結局、出てきたのはありふれた言葉だった。
「将生さんすみません。お気持ちは嬉しいのですが…」
番町に持ち家があり、収入も安定。お家柄も良い。顔も悪くない。けれども私は彼とデートしている間、ずっと引っかかっていることがあった。
A1:「姉妹で住んでいる」は嘘。正解は、男が家にいる。
将生との出会いは、先輩である耀子さんの紹介だった。
耀子さんは現在38歳で、将生さんとは新卒で入った外資系のコンサル会社が一緒だったらしい。
「美里ちゃんに紹介したい人がいるの」
そう言われて呼ばれた席に、将生はいた。少し小柄だけれど、鍛えているのだろう。がっしりした肩幅に、目尻の下がる可愛い笑顔が印象的だった。
「美里ちゃん、こちら将生。将生、こちら美里ちゃん。可愛いでしょ?」
パパッと早口でお互いを紹介してくれる耀子さん。
「耀子さん、そんな…。全然ですよ」
そう言いながら、将生をまじまじと見つめる。すると将生も私に視線を向けていて、ばっちり目が合ってしまった。
「耀子にこんな若くて可愛い後輩がいたなんて…」
「ちょっと、紹介してあげたんだから感謝してよね」
二人のやりとりはまるで仲の良い兄妹のようで、聞いていて楽しかった。

「お二人は仲良しなんですね」
そう言うと、将生は慌てて首を横に振る。
「昔からの仲だからね。ところで美里ちゃんは、耀子とは何つながりなの?もしかして港区飲み?」
「まさかまさか。私は独立しようと思っていたときに、仕事関係の人に耀子さんを紹介していただいたんです」
「そうなんだ。何のお仕事をしているの?」
「美容関係の仕事です」
この時はお互いの仕事の話など、ありきたりな会話でしかないと思っていた。
しかし今から思うと、そもそも初対面から将生のある性格が垣間見えていた。

「最近知り合いの経営者仲間に紹介される子たちが、港区女子みたいな子ばかりでさ…。僕、ちゃんと働いている子しか興味なくて」
「それはそうですよね。当然のことです」
将生くらいになると、いろいろな女性が寄ってくるのだろう。お金もあって顔も悪くない。性格も優しい、独身経営者。女性たちが群がる姿が目に浮かぶ。
「美里ちゃんは、今はどこに住んでいるの?」
「私は今、芝浦です」
「芝浦アイランド?」
「そうです!」
しかし将生の次の質問に、私は一瞬たじろいでしまった。
「美里ちゃんは、今ひとりで住んでいるの?」
港区のタワマンに、ひとりで住む28歳の女性はどれくらいの割合でいるのだろうか。ものすごく稼いでいる経営者や、外資や大企業勤めならばいるかもしれないが…。
でも現状、タワマンにひとりで住めるほどの稼ぎはない。実を言うと、別れそうな彼氏と一緒に暮らしている。でも本当に別れようと思っているし、次の人を探していることも事実。
だからこう聞かれた時、私の回答は決まっている。
「妹と一緒に住んでいます」
“姉妹で住んでいる”とは非常に便利な言葉で、これ以上突っ込まれることもなければ、家に上がってこようとした時にちゃんと防御線も張れる。
ちなみに“姉妹で住んでいる”と言いながら、SNSなどに一緒に住んでいる様子が1枚も上がっていない女性は、大概クロだと思う。
とりあえずこの日はサラッとした会話で終わった。けれども次回以降、二人で食事へ行くたびにものすごく気になることがった。
A2:振られるのが怖くて、防御線を張っている?
将生からすぐにデートに誘われた私は、とりあえず行ってみることにした。まず動かないことには、何も始まらないから。
しかしここで、私は数回「ん?」と思うことがあった。
「芝浦から少し遠かったよね。ごめんね」
「いえいえ!来てみたかったお店なので、嬉しいです」
将生が予約してくれていたのは、以前から行きたいと思っていた高輪台にある『鮨 梢』だった。

スタイリッシュな内装が目を引くお店で、自然にテンションが上がる。
「美里ちゃんは、普段どの辺りで飲むことが多いの?」
「私は恵比寿が多いかなぁ…。でも広尾や十番あたりにもよくいます!」
「西麻布とかは?」
「お店の場所によっては。基本的に相手次第なので、自分のテリトリーってあまりないんですよね」
そんな当たり障りのない会話をしていた時のこと。
「どういう人とデートするの?経営者?」
なぜ経営者と特定したのか、わからない。けれどもあながち間違いではない。そういう将生の相手も、インフルエンサーとかモデルだろう。そう思い、軽く問いかけてみる。
「え〜全然そこもこだわりないです。むしろ将生さんは?モデルさんとか?」
「まぁ…そうなるかな」
まさかの図星だったらしい。この時点で、将生はミーハーな人だなと思った。でも彼は、ミーハーなだけではなかった。
「さすが…なんで別れちゃったんですか?」
「向こうが浮気していたんだよね。生活とかも全部面倒見ていたのにさ…。だからそれ以来、港区界隈に生息する女の子が本当に苦手で」
「そうだったんですね…。ちなみに、何ていう子ですか?私知っているかなぁ」
「いやいや、美里ちゃんは知らなくていいから!そんな変な港区とかに染まらないで(笑)」
― この人、なんでこんなに港区とか華やかな世界にいる女性を毛嫌いしているんだろう?
たしかに浮気をされた経験は辛いと思う。誰だって、悲しい気持ちになる。けれどもここまで港区女子を嫌う理由は、もっと他にある気がしてきた。
そんなことを思いながら、「やま幸」の大トロ二貫に視線を落とす。

「美里ちゃんって、いい子だね。見た目とか生活とかから、もっと派手で遊んでいるのかと思ったけど…」
「全然ですよ。地味な生活していますから」
とにかく彼は港区と関係のない、遊んでいなさそうな子を探している。でもそれでいて一緒にいて自慢できるような、華やかな女性が好きなのだろう。
― そんな子、この東京にいるのかな。
そう思っていると、彼に対する違和感の答えが出た。
「ちなみに、本田さんとかって繋がってる?この前上場して、最近この界隈でよく飲んでいる人なんだけど…」
将生が名前を挙げたのは、港区で知らない人はいないくらい有名な、モテる経営者だった。
「あ〜。お名前は聞いたことあるような、ないような」
「本田さんってすごい遊び人だからさ。周りの女の子たちも結構繋がっていて。彼の毒牙にかかっていたら、嫌だなぁと思ったんだよね」
― あぁ。この人、モテないんだな。
港区の華やかな女性陣からモテる本田さんへの言葉を聞いて、すべてが腑に落ちた。
きっと元カノに振られて、プライドが傷ついたのだろう。だからそういう華やかな女性たちを毛嫌いするのだ。
でも本心はそういう女性のほうが好きだから、表面的には“嫌い、苦手”と言って自分のプライドを保とうとしている。
― プライドが高い人って、魅力がないんだよね。
でもいい人だし、とりあえず3回くらいは食事へ行ってみた。ただ毎回、話す内容は同じで「華やかな女性は嫌い、真面目な子がいい。港区で遊んでいない子がいい」。そんなことばかり。
すっかり辟易してしまった私は、結局芝浦アイランドの家へと戻った。
▶【Q】はこちら:港区タワマン住まいの女。「姉妹で住んでいる」と言いながら、実際に一緒に住んでいるのは…
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
▶NEXT:10月15日 土曜更新予定
煮え切らない男のホンネ

