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開かない踏切に業を煮やした歩行者が、相次いで線路内に侵入する様子がツイッターに投稿されて、「危ない」と物議をかもしている。

JR常磐線の貨物列車が30分ほど緊急停車したことが原因のようだ。

投稿された動画を見ると、貨物列車の間をすり抜けて向こう側に渡った人も確認できる。JR東日本は10月7日、「危険であり、絶対にやめて」と呼びかけた。

●1人が動いたことで、みなが続いて行った

〈西日暮里近くの踏切で貨物列車がずっと動かない...。何人か痺れを切らして勝手に線路に入って貨物列車の間を歩いていった〉

ツイッターユーザーの「づめ」さんが10月6日に投稿した動画だ。

動画では、踏切が降りた線路内に貨物列車が停車している。警報がカンカンと鳴り続ける中、踏切をくぐったりして、何人かが踏切の中に立ち入り、なかには貨物列車を乗り越えて行く姿も確認できる。

この投稿に対して「ゾッとする」「突然動き出したら大事故」「集団心理も働くから、この状況で通り抜けたい誘惑を我慢するのはけっこう大変」「たった少しの待ち時間と命を天秤にかけるのはやめましょう」などのコメントが寄せられている。

●撮影者「まずは1人の女性が向こうからこちらに渡ってきた」

投稿者のづめさんは10月7日、当時の様子について、弁護士ドットコムニュースの取材に答えた。

この動画は、10月6日の午後6時半ころに撮影したという。

「場所はJR常磐線(貨物線)日暮里道踏切です。18時30分頃、踏切内では既に貨物列車が止まっており、15人ほどの通行人の列ができていました」

踏切内で停車する貨物列車が珍しく、「何が起きているのか全く分からなかったので、線路内を覗き込んだりしている人」もいたという。

踏切のこちら側と反対側からも約10人が横断したそうだ。

「1人の女性が踏切の向こうから貨物列車の間を通ってこちら側へ歩いてきました。こちら側の列の先頭者がその女性と何やら話しており、しばらくするとその先頭者が踏切を越えて車両の間を抜けていきました。それを見た数人がその人の後に続き、踏切の向こうからも数人こちらへ歩いてきました。横断した人数は合計で10人くらいはいたと思います」

づめさんを含めて、その場で待ち続けた人もいたという。

「迂回路を探して引き返す人や、『踏切が開かないから遅れそう』と電話をしている人がいました」

貨物列車が動き出したのは、づめさんの到着から10分ほどしてから。「ガシャン!」という大きな音とともに、車両が大きく揺れているように見えたそうだ。

●立ち入りが次なる立ち入りを生み出していた

JR東日本によると、停車していたのは、全長約400mの貨物列車だ。

「10月6日、18時19分頃、貨物列車が前方の三河島道踏切内の停止信号を認め非常停車しました」

停車の原因もまた人(人数や年齢や性別は不明)の立ち入りだった。ただし、彼らはすぐに線路外に出たというが、「この際、停車した場所が車両点検(架線と架線のつなぎ目)が必要だったため、車両点検を実施し運転を再開しました」ということから、約30分の遅れで運転を再開したという。

この停車による旅客列車への影響はなかった。

JR東日本の説明を総合すると、最初の立ち入りによって、貨物列車の非常停車が生じ、続いてづめさんが目撃した新たな立ち入りが生じたことになる。

●「帰宅時間のピークと重なった」「危険だから絶対にやめて」

づめさんはこのように振り返る。

「たまたま人が通っていないタイミングでしたが、もし誰かが貨物列車の間を抜けようとしていたらと思うと恐ろしくなりました。

おそらく、帰宅時間のピークと重なっていたので早く帰りたかったのだと思います。あるいは『この踏切はカメラ監視中』という表記があったので、動き出す際は何らかの合図があるから安全だと思ったのかもしれません」

JR東日本の担当者は弁護士ドットコムニュースの取材に「絶対にやめてほしい」と注意を呼びかけた。

「当社管内には多くの踏切があります。お客さまや地域の皆さまには、踏切を安全に通行していただきたいと考えております。大変危険ですので、線路内や鳴動中の踏切に立ち入ることは絶対におやめください」