『第三回 古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~「長唄」』

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2022年8月30日(火)国立劇場(大劇場)にて、『第三回 古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~「長唄」』が開催される。

『古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~』は2017年に始まったが、新型コロナウイルスの影響で中断となり、この度、ようやく再開されることとなった。第三回となる今回は「長唄」をとり上げる。

長唄は、18世紀初めの頃(今から300年以上前)に歌舞伎音楽として誕生し、歌舞伎とともに、庶民に愛されてきた伝統芸能。

由来は上方だが、主に江戸で発展し、その過程で、能、狂言、地唄、浄瑠璃などから題材や技法をとり入れたり、囃子(能管/篠笛・小鼓・大鼓・太鼓)と一緒に舞台で演奏するなど演奏様式が多様化したり、純粋に音楽として作詞・作曲されたりと、次第に独自の三味線音楽の世界が作り上げられてきた。長唄が、日本の伝統音楽が集大成された「細棹の芸術」と言われる所以でもある。

今回の舞台では、長唄・三味線の人間国宝の杵屋勝国が至高の芸を披露し、その芸を受け継ぐ杵勝会の若い演奏家や女性演奏家たちが長唄の名曲を演奏。そして、坂東玉三郎が杵屋勝国の三味線で長唄「高尾懺悔」を舞い、亡霊の妖しさ、女の哀しみ傾城の華やかさを表現する。また、コシノヒロコが舞台美術を手掛け、古典芸能に新風を吹き込む。

本物の芸を次の世代へ、古典芸能を未来へつなげる演奏会を楽しみにしよう。