(写真:時事通信)

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2月9日、NHKが2022年度春の番組改編を発表した。子ども向け番組『デザインあ』は新たな番組表に記載されておらず、引き続き「休止中」とされるようだ。

身の回りにあるものをデザインの視点から見つめ直し、子どものデザイン的な視点と感性を育むというコンセプトのもとで制作された同番組。映像や音楽を駆使した斬新な表現方法が高く評価され、国内外のメディア賞をたびたび受賞していた。

しかし、2021年7月から番組は放送を休止。同番組の音楽を担当していた小山田圭吾氏(53)の音楽雑誌のインタビューでの“いじめ自慢”を重く捉えた結果だったという。制作関係者は次のように話す。

「2011年の番組スタート時や2017年にも、NHKはすでに小山田氏の起用について問い合わせを受けていました。その際、小山田氏の所属事務所から『いじめについて本人は反省している』との説明を受けていたため、NHKは継続を決めたそうです。

しかし2021年7月、小山田氏が東京五輪の開会式の音楽を担当することが明らかになると、小山田氏の“いじめ自慢”が再度問題視されるようになりました。そして、小山田氏は開会式の音楽担当を辞任することに。NHKは事態を重く受け止め、『デザインあ』は当面の間放送休止となりました」

2021年秋にもNHKは番組改編をおこなっているが、その際も『デザインあ』は休止中のまま。各メディアによると同番組の担当者は、「打ち切りではない」としながらも、「今後については検討している。具体的に決まっていることはありません」と明かしたという。

そして今回、春の改編にあたっても新たな番組表に『デザインあ』の番組名はなし。依然として休止中のままであるとみられる。

これに対し、インターネット上では再開を望む声が多数あがっている。

《デザインあ 小山田圭吾の音楽がハマっていたけど、小山田圭吾の番組ではない。デザインあは子供がみても大人がみても楽しめる素晴らしい番組です。復活願います》
《ワタシは全然あきらめてないよ。あんなおもしろい番組、ほかにないじゃん》
《デザインあ、復活しないんだな。番組立ち上げから考えても小山田圭吾なしではやれないって感じなのかもだけど、彼を降板させてもあの番組続けるのは意味があるのになぁ。デザインをさまざまな切り口で見せるの、本当に画期的と思うよ》

放送休止から半年以上。NHKは視聴者の声をどう受け止めるのか。