画像は、Appleの公式サイトより

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 今月発表された新型iPhone。今年もAppleは複数機種を用意する中、日本人ユーザーが特に注目したのは「iPhone 12 Mini」である。

 その理由は名前の通り、小ささだ。何とiPhone SE 2よりも小さい。にもかかわらず、12 Miniの画面サイズはSE 2を上回っている。日本人にとって、これほど使いやすいiPhoneはないのではないか。

◆日本人に大好評だった初代iPhone SE

 2016年に発表されたiPhone SE(初代)は、スマホの大型化に反抗するような製品だった。この時、既に5.5インチディスプレイのiPhone 6s Plusが発売されていた。しかしSEのそれは4.0インチ。Android機にも目を向ければ、6インチクラスの機種も珍しくなくなった頃である。しかしサイズで他種に見劣りするSEは、意外な好評を得た。

 日本人にとって、SEのサイズ感はちょうどよかった。そのため、後継機種が出るまで粘り強くSEを使用し続けるユーザーも現れたほどだ。日本はそのような背景のある国だから、今回のiPhone 12 Miniが注目されるのはむしろ当然とも言える。冒頭に書いた通り、12 MiniはSE 2よりも本体サイズが小さくなっているのだ。にもかかわらず、ディスプレイサイズはSE 2を上回るという特徴も持っている。

◆サイズは小さいのに画面は大きい

 では、改めて両者を比較してみよう。

▼iPhone 12 mini
高さ131.5mm 幅64.2mm 厚さ7.4mm
重量133g 画面サイズ5.4インチ

▼iPhone SE 2
高さ138.4mm 幅67.3mm 厚さ7.3mm
重量148g 画面サイズ4.7インチ

 12 Mini はSE 2に対して高さと幅、そして重量で下回っている。特に重量はSE 2よりも15g軽い。が、ディスプレイサイズは5.4インチ。これは上下左右のベゼルが極細化した結果でもある。

 そして12 Miniのプロセッサーは、6.1インチ機種と同じくA14。6.1インチのiPhone 12と性能差はないということだ。なお、12 Miniの価格は7万4800円から。高価格化著しい近年のiPhoneの中で、7万円台から買えるという点も特筆に値する。

◆未来の5G整備を見越して…

 また、今回発表された新機種は5Gに対応する。12 Miniも例外ではない。

 もっとも、現時点で5Gが使用できるエリアはごく限られている。従って、5Gスマホなど持っていても宝の持ち腐れではないか……という見方もある。が、日本の通信各社は5G回線の急ピッチ整備を公約している。日本にとって、2021年が「5G元年」になるだろう。それを見越した「先行投資」のような意味合いで新型iPhoneを購入する、というのも決して悪くない手だと筆者は考える。<文/澤田真一>

【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』