中国メディアはこのほど、横浜市について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 江戸時代末期に開港して以降、急速に発展した横浜市。今ではおしゃれな港町とのイメージがあるが、中国と比較した場合、同じようなレベルの都市はどこになるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、横浜市について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、横浜市は「日本三大都市の1つで、1位が東京、2位が大阪、3位が横浜」と紹介。しかし、日本では三大都市といえば東京都区部、大阪市、名古屋市とするのが普通であり、理解に誤解があるようだ。また、面積が約437平方キロメートル、人口は約374万人と、東京都区部に次ぐ日本2位だと伝えた。記事は横浜の人口の多さから三大都市に数えたのかもしれない。

 さらに、横浜は日本四大工業地帯の1つである京浜工業地帯に位置しており、工業が発展していて経済的に実力のある都市だと紹介。市内総生産(GDP)は約13兆5000億円で、「江蘇省蘇州市とだいたい同じレベル」だとしている。

 また、東京に近いが都市建設の面では東京に劣っており、「高層ビルは多くはない」と指摘。日本で2番目に高い「横浜ランドマークタワー」があるものの、高層ビルの数からすると「中国の4線都市か5線都市」と同レベルとしている。この点について記事は、「日本は地震が多いので高層ビルが多くないことは理解できる」と説明。地震という制限がなければ、日本の技術ならどれだけ高いビルでも建設可能だろうと論じた。

 高層ビルの高さや数で都市の発展具合を測るというのは、いかにも中国らしい発想であり、実際に中国の都市は高層ビルやマンションが立ち並んでいるため、日本に来ると「遅れている」と感じる人も少なくない。しかし、横浜は洗練された空気の漂うオシャレな街として人気が高く、高層ビルだけでは測れない魅力が数多くある都市と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)