チキンマックナゲットを食べながら号泣する少年(画像は『WatiWan MayaAdam CyraRysa 2020年5月19日付Facebook「Reaction video of Adam getting McDonald’s」』のスクリーンショット)

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各国が外出規制を緩和し経済再開に向け動き始めるなか、シンガポールでも一時閉店していたマクドナルドが営業を再開した。世界には大勢のマクドナルドファンがいるが、シンガポールマクドナルドのチキンマックナゲットを久々に口にした少年が大好物の味に思わず感極まり号泣してしまったという。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

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シンガポールではマクドナルドの従業員が新型コロナウイルスに感染していたことを受け、4月19日から国内の全店舗がドライブスルーなどを含む営業を取りやめていた。そして今月11日にテイクアウト、宅配そしてドライブスルーのみの営業が再開された。

マクドナルドの再開を心待ちにしていたシンガポール在住の9歳の少年アダム・ビン・モハマド・イルワン君(Adam Bin Mohammad Irwan)のために、母親のワティワン・マヤアダム・シラリサさん(WatiWan MayaAdam CyraRysa)は早速、マクドナルドでナゲットやポテトなどの商品を購入し自宅に戻った。

実はこの時シラリサさんはイルワン君に内緒でマクドナルドを購入しており、驚かせようと思ったようだ。そして自宅に入る前にポテトなどの匂いが漏れないようにビニール袋に入れ、イルワン君に気づかれないようにこっそりとダイニングテーブルの上に食べ物を用意した。

準備が整ったシラリサさんは、何食わぬ顔でイルワン君を呼んだ。するとテーブルの上にあるマクドナルドの食事を見て、イルワン君はなぜか顔をしかめたまま悲鳴をあげてテーブルの周りを走り出した。彼はシラリサさんが単にイタズラを仕掛けたものと思い込んで、癇癪を起こしたようだ。

ところが落ち着いてテーブルの上を再び見たイルワン君はそれが本物のマクドナルドだと気づき、今度はシラリサさんに抱きつき「ママが僕にイタズラしたんだと思ったよ」と泣きながら訴えた。シラリサさんはそんなイルワン君に「ママはあなたにイタズラなんかしてないわよ。ただ驚かせたかったの。ほらこれは何かわかる?」と問うと、彼は泣きじゃくりながら言葉にならない声で「マクドナルド…」と発した。

泣き止んで一息ついたイルワン君は早速、大好きなチキンマックナゲットを口にした。すると久々の味に感極まったのか、手にしたナゲットをまるで愛おしいもののように顔の横で抱きしめ、その直後に大粒の涙が溢れ出た。イルワン君は顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくり、着ているシャツで涙を拭った。

シラリサさんによるとイルワン君のこの過剰なまでの反応は、軽い自閉症からくる感覚過敏のためだと話している。シラリサさんがFacebookに投稿した今回のイルワン君の動画を見た人達からは、「彼はマクドナルドに感謝して食べているところがかわいいね」「うちの子も自閉症だけどマクドナルドが大好きなのよ」といったコメントが多数寄せられた。

ちなみにイルワン君はマクドナルドの中でポテトとナゲット、そしてアイスクリームの組み合わせが一番のお気に入りとのこと。そのお気に入りの組み合わせで今度はマクドナルド店内で食事ができる日もそう遠くはないだろう。

画像は『WatiWan MayaAdam CyraRysa 2020年5月19日付Facebook「Reaction video of Adam getting McDonald’s」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)