イオン、ここへきて「大復活」が始まったワケ 今週の「AI株価予報」で読む

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イオンが「過去最高益」のワケ

セブン&アイ・ホールディングスと並ぶ国内流通の2強を占めるイオン。長らくスーパー不況で苦境を強いられてきたが、じつはここへきて「大復活」の兆しが見えてきたことをご存じだろうか。

〔photo〕gettyimages

数字が如実に物語る。

「イオンは10月9日に2020年2月期の中間決算を発表しました。その内容は純利益が前期比でマイナス67億円と一見するとよくなかったのですが、じつはここから子会社イオンディライトで発生した不適切会計の関連費用を除くと、前期比12%の営業増益と意外な好決算であることが明らかになったのです」

実質ベースでイオンの決算を見ると、今回発表した中間決算では増収増益を達成。そのうえ、営業利益、経常利益ともに過去最高を更新しているのだからまさに「絶好調」といえる。

「さっそく株式市場ではこれを好感視して、『イオン買い』が巻き起こっている。8月には1794円の安値まで落ちていたイオンの株価ですが、9日の決算発表後には2000円を超えていくほどに急上昇。11日には2214円をつけるまで急伸しており、勢いがとどまる様子はない」(アナリスト)

いまや「グローバル金融会社」…!

そんなイオンの好決算の要因のひとつは、ドラッグストア事業の絶好調にある。

前出・藤本氏が言う。

「イオンの決算の内訳を見ると、GMS(総合スーパー)事業やSM(スーパーマーケット)事業は不調なのですが、傘下でイオン子会社のウエルシアホールディングス (3141)が好調を牽引していることがわかります。

ウエルシアはいまやドラッグストア業界で最大手クラスの企業ですが、10月9日に発表した上半期決算では営業利益が184億円と前年同期比22.4%増益。従来予想の164億円を大幅に上回る着地を見せたのです」

いまやイオンは「本業」であるスーパー事業ではなく、ドラッグストアなどの「新たな事業」で大きく稼ぐビジネスモデルへの転換が進みつつあるのだ。

「たとえば傘下のイオンフィナンシャルサービスなどが手掛ける総合金融事業も好調で、いまや全体の営業利益の3分の1ほどを稼ぎ出している。イオンカードなどを手掛けており、キャッシュレス化の波に乗って収益を上げています。

じつは海外でも金融事業を展開していて、東南アジアで融資事業なども手掛けており、こちらも絶好調なんです」(前出・アナリスト)

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それだけではない。

「中国や東南アジアで展開する商業施設も好調なうえ、不動産事業も伸びている。事業の多角化がここへきて着実に実を結び始めているわけです」(前出・藤本氏)

巨象・イオンの「変化」

今回の決算会見の席上、イオンの岡田元也社長は「イオンは大きな変化にかなり遅れている」と危機感をあらわにしたという。

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世の中では「スーパー離れ」が進み、アマゾンなどのECで買い物をする人たちが圧倒的に増えている。

イオンではまさにそうしたデジタル化の急速な進展などに危機感を感じているのだろうが、一方で小売りの覇者として「慢心」せずに危機感を持って対応を進めてきたことが、いまここへきて少しづつ結果を生み始めているのだろう。

それがまさに今回の決算の「大復活ぶり」に表れているわけだ。

実際、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』はイオンとウエルシアホールディングスともにさらなる上昇相場を予想している。


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前出・藤本氏が言う。

「消費税増税が10月から始まっていることから、流通関連全般に悪材料出尽くし感もあり、イオンの株価は反発局面が続きそうです。

ウエルシアホールディングスもすでに株価急伸していますが、通期予想は据え置いているものの情報修正期待もあり、しばらく堅調相場が続きそうです」

まさに群雄割拠

そんなイオン、ウエルシアホールディングスとは対照的に、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』が下落相場を予想するのがカカクコム(2371)である。


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前出・藤本氏が言う。

「カカクコムはグルメサイト『食べログ』や価格比較サイト『価格.com』などを運営している企業です。同社をめぐっては、公正取引委員会が10月9日、飲食店情報サイトの実態調査を始めたことを明らかにしたと報道されたことで、同社の運営するグルメサイト『食べログ』などが対象となり得るとの連想から、株価急落しています。事態がどう進むかまだ読み切れない中、しばらく上値の重い展開が続きそうです」

コンビニ、スーパー、ネット小売りまでが混在する小売り業界はまさに群雄割拠。時代に乗り遅れれば即座に「退場」となる怖い業界だけに、目が離せない――そんな今週の日本株市場では、イオン、ウエルシアホールディングス、カカクコムの3社に注目したい。

「今週のAI株価予報」とは

●財産ネット社(https://zaisan.net/)が独自開発した株価予測AI『Phantom AI』が、トレンド分析し、未来の株価を計算しています●「目標株価」は、翌営業日に80%以上通過すると期待される範囲になります(225銘柄でバックテスト検証済)●「押し目買いゾーン」、「吹き値売りゾーン」は、一般的には上髭下髭エリアです。一時的に値が動いた場合、その後目標株価へ収束する可能性が高いゾーンです。ゾーンを超えて推移した場合は、当エンジンの想定を超えるイベントが発生した可能性が高くなります●この予測をもとに個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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