【前園真聖コラム】第245回「久保建英や安部裕葵を飛び級で選ぶための前提条件」
U-20ワールドカップに臨むメンバーが発表されました。選ばれた選手にはぜひがんばってほしいと思います。
この発表に関しては、選ばれなかった選手、FC東京の久保建英、鹿島の安部裕葵らがコパアメリカに挑む日本代表に選ばれるのではないかということも話題になっています。はたして久保や安部はどちらの大会に行くべきでしょうか。
まず、今回のコパアメリカは非常に制約がある中でメンバーを選考しなければいけないというのは忘れてはならないことです。アジアカップと違って別大陸の大会ですから、基本的には出場させるかどうかクラブに選択権があります。
Jリーグ戦は進行中ですし、シーズンが終わっているヨーロッパ組もクラブが出さないと決断すれば参加することができません。その中でどういうチームを大会に派遣するかというのが大切になります。
久保や安部らが日本代表に選ぼうとしているのなら、それは彼らのレベルがU-20では収まっていないということだと思います。それならばコパアメリカで実力を試してみるという考えもあるかもしれません。ただし、今回の制約がある中で周りの選手がどうなるかということが問題です。
コパアメリカは南米サッカー連盟が主催する、大陸の王者を決める大会です。各国はプライドをかけて本気で挑んでいます。その中に、お客様感覚で経験だけを求めて参加するのは、僕は失礼になると思います。
参加する以上、勝ち進むために真剣に臨んでほしいと思います。そうでなければ、逆に負傷する危険性が高まるのではないでしょうか。日本サッカー協会がどれくらい真剣にこの大会に臨むかハッキリしないと、クラブが選手を参加させたくないという気持になっても理解できます。
久保や安部らを飛び級で選ぶにしても、単に「選考できる選手に制限があったから」という理由ではなりません。その意味でも、今月末に発表される予定の日本代表に注目したいと思います。
この発表に関しては、選ばれなかった選手、FC東京の久保建英、鹿島の安部裕葵らがコパアメリカに挑む日本代表に選ばれるのではないかということも話題になっています。はたして久保や安部はどちらの大会に行くべきでしょうか。
まず、今回のコパアメリカは非常に制約がある中でメンバーを選考しなければいけないというのは忘れてはならないことです。アジアカップと違って別大陸の大会ですから、基本的には出場させるかどうかクラブに選択権があります。
久保や安部らが日本代表に選ぼうとしているのなら、それは彼らのレベルがU-20では収まっていないということだと思います。それならばコパアメリカで実力を試してみるという考えもあるかもしれません。ただし、今回の制約がある中で周りの選手がどうなるかということが問題です。
コパアメリカは南米サッカー連盟が主催する、大陸の王者を決める大会です。各国はプライドをかけて本気で挑んでいます。その中に、お客様感覚で経験だけを求めて参加するのは、僕は失礼になると思います。
参加する以上、勝ち進むために真剣に臨んでほしいと思います。そうでなければ、逆に負傷する危険性が高まるのではないでしょうか。日本サッカー協会がどれくらい真剣にこの大会に臨むかハッキリしないと、クラブが選手を参加させたくないという気持になっても理解できます。
久保や安部らを飛び級で選ぶにしても、単に「選考できる選手に制限があったから」という理由ではなりません。その意味でも、今月末に発表される予定の日本代表に注目したいと思います。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。