「iPhone XS Max」の画面はどれだけデカイ? 大きさ比較三番勝負

「iPhone XS」はiPhone Xと同じくらいの大きさ。「iPhone XS Max」はiPhone 8 Plusとほぼ同じサイズ......というのは、スペック表を見れば分かることです。
ただ、実感として掴みづらいんですよね。iPhone XSは昨年発売のiPhone Xと画面サイズが共通なのでいいとしても、iPhone XS Maxは昨年はなかった大画面モデル。6.5インチというまるでミニiPadのような大画面を積んで、上部まで手が届くのかが気になります。
▲iPhone XS(左)とiPhone XS Max
ということで、iPhone XS/XS MaxをiPhone 8世代を並べて大きさを比べてみました。まずは小サイズの方、iPhone XSとiPhone Xの比較からいきましょう。
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ラウンド1:iPhone XS V.S. iPhone X
最新モデルiPhone XSと昨年(2017年発売)のiPhone Xとの比較です。
▲左がiPhone X(143.6×70.9×7.7mm、174g)、右はiPhone XS(143.6×70.9×7.7mm、177g)
はい。見事に同じサイズですね。当然ながら操作感はまったく同じ。違和感も働きません。
iPhone Xの発表時には「サザエさんの波平みたい」などと一部では散々な言わようだった「ノッチ」も、1年も経つと見慣れてきましたね。トレンドメーカーのAppleが採用したことで、Androidスマートフォンも次々に搭載して、いまや「ノッチがなければ最新スマホにあらず」と言われかねないほどの勢力を誇っています。
▲上がiPhone X、下はiPhone XS
少し脱線しましたが、ノッチ部分もiPhone XSとiPhone Xで大きさは同じです。
ところで、iPhone XSの初期設定の壁紙は、惑星のようなシャボン玉のような不思議なデザイン。そこは良しとして、背景が漆黒になっているのはいただけません。デザインリーダーなのだから、ノッチの部分を隠さずに堂々としていてほしかった......。
ラウンド2:iPhone XS V.S. iPhone 8
実際問題、iPhone XからiPhone XSに機種変するのは一部の先鋭的な人たちになるでしょう。昨年発売の方でもホームボタンがあるタイプのiPhone 8、そしてそれ以前のiPhone 7やiPhone 6sのほうが買い替え需要がありそうです。
▲左がiPhone 8(138.4×67.3×7.3mm、148g)、右はiPhone XS(143.6×70.9×7.7mm、177g)
iPhone XSとiPhone 8では、さすがに画面の大きさが際立ちます。昨年のiPhone XとiPhone 8のサイズ感と同じだから、当然と言えば当然ですね。重さはiPhone 8が148gに対してiPhone XSは177g。29g増加しています。
ところで、今回の新iPhoneは3モデルともホームボタンが無いモデルとなりました。ホームボタンが無くなり新しい操作体系になったことで、使いづらくなるのを気にしている人も多いのではないでしょうか。
筆者はiPhone 7からiPhone Xに乗り換えたので、すでにホームボタンのないiPhoneを経験しています。ホームボタンのあるiPhone 7もつい先月(新幹線の中で紛失するまでは)併用していました。
その経験から言わせてもらうと「そこまで気にしなくても大丈夫」。ホームボタンがないことで最初は確かに戸惑いはありましたが、3日もすれば慣れます。ホーム画面に戻る操作は、画面下からスイーッとスライドさせるものですが、まるでiPhone OS 3からその操作だったかのように違和感なく馴染めます。使用中のアプリを一覧表示する操作は、最初はややコツが要りますが、慣れるとボタンを二度押しするよりも快適です。
iPhone Xを使い始めてから、ホームボタンを押す指先の力が弱くなってきた気がします。そのおかげで、3D Touchの操作は未だに慣れません(これは冗談ですよ)。
ラウンド3:iPhone XS Max V.S. iPhone 8 Plus
さてさてようやく本題です。今回、大きくデザインチェンジしたのはiPhoneの大きい方こと「iPhone XS Max」です。
▲左がiPhone 8 Plus(158.4×78.1×7.5mm、202g)、右はiPhone XS Max(157.5×77.4×7.7mm、208g)
画面サイズ6.5インチと、まさにMaxな大画面ですが、本体の大きさはほぼiPhone 8 Plusと同じです。厳密に言うと、多少上下に伸びてはいます。
iPhone XS Maxのベゼル幅(画面端から側面部の幅)は、iPhone XSとだいたい同じ。ノッチの大きさも一緒です。
iPhone 8 Plusと比べると1インチもサイズアップしているわけですから、やはりこちらの方がインパクトは大きめ。重さはiPhone 8が202gに対してiPhone XSは208gと、7gの増加にとどまっています。
▲サクサク使いこなすには「簡易アクセス」の習得が必須かも
画面が大きくて特に困りそうなのは、片手持ちしたとき、画面上から通知センターを下ろす操作でしょうか。筆者の手は成人男性では標準的な大きさですが、iPhone 8 Plusだったら、なんとか片手操作で画面上端の操作ができるくらいです。一方、iPhone XS Maxで画面上端を触るのはどうあがいても届きません。
これを解決するのは、今までのiPhoneも備えていた機能「簡易アクセス」でしょう。簡易アクセスは画面全体を下方向にスライドさせる機能。設定の「アクセシビリティ」からオンにできます。
ホームボタンのないiPhoneは、通知センターもコントロールセンターも起動するときは画面上を触る必要があります。簡易アクセスはiPhons XS Maxを使うなら、必然的に覚えておかなければならない機能と言えそうです。
エキシビション:iPhone XS Max V.S. HTC U11 & Galaxy S9
Android派の人、お待たせしました。代表的なAndroidスマートフォンとして(たまたま手元にあった)HTC U11とGalaxy S9に登場願いましょう。
HTC U11は5.5インチ、Galaxy S9は5.9インチと、ここ1〜2年のハイエンドモデルとしては標準的な画面サイズです。
▲左から、HTC U11(154×76×8.3〜9.7mm、170g)、iPhone XS Max、Galaxy S9(1486×696×8.5mm、161g)
HTC U11は5.5インチ、Galaxy S9は5.8インチと、ここ1〜2年のハイエンドモデルとしては標準的な画面サイズです。 並べて見ると、端末サイズの高さはHTC U11<iPhone XS Max<Galaxy S9という順。iPhone XS Maxの上下狭額縁がなかなか目立ちますね。
おまけ:新色「ゴールド」はどんな色?
今年のiPhoneの新色は「ゴールド」。色名だけきくと金キラきんの威勢がよさそうな色を想像しますが、実際には派手さはあまり感じさせません。背面の色味はローズゴールドに近い落ち着いたトーン。側面こそキラキラしていますが、iPhone Xのシルバーと近いテイストで、前面とも背面とも調和する色味です。

▲上からiPhone XSの「ゴールド」、iPhone Xの「シルバー」、iPhone 8の「Product(RED)」
新型iPhoneの大きさにフォーカスして観察してきましたが、そこで抱いたのは「iPhone XS Maxはやはり大きい」という感想。今回のiPhone XSとiPhone XS Maxはネットワーク周りやカメラ性能なども含めてすべて共通になっていますので、どちらを選ぶかは純粋に画面サイズの好みで決めれば良さそうです。
筆者としてはiPhone XS Maxは手に余るかなという印象を受けました。どちらかから選ぶとしたら使い慣れたサイズ感のiPhone XSにすると思います。「どちらも大きい」という前提を考えたら、両手で使うと割り切ってiPhone XS Maxを使うのもありかもしれません。