最後の遺体2体が収容されたビルの倒壊現場

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(花蓮 26日 中央社)今月6日の台湾東部地震で倒壊した花蓮県・花蓮市内の複合ビルから25日、最後まで行方不明となっていた1人を含む中国大陸出身の夫婦2人の遺体が搬出された。これで犠牲者17人全ての遺体が見つかったことになる。

同県政府は11日、生存者なしとの判断から捜索を打ち切り、同ビルの解体作業に入っていた。同県消防局の林文瑞局長によると、夫婦は柱の下敷きになっており、強引に搬出することは不可能だったという。連日大型重機による取り壊しが続けられていたが、目標に接近した25日早朝から小型ショベルカーと手作業に切り替え、同日午後2時ごろに遺体を収容した。

地震では4棟の建物が倒壊。最も多くの犠牲者を出した同ビルでは14人が死亡、うち12人がビルに入居したホテルの宿泊客だった。

(李先鳳/編集:塚越西穂)