3Dモデリングやコーディングなどの高度な知識を必要とせず、AIのアドバイスを受けながらブラウザ上でVR(仮想現実)やAR(拡張現実)の3Dアプリケーションを開発することが可能なツール「Amazon Sumerian」が発表されました。

Amazon Sumerian - Build VR & AR applications

https://aws.amazon.com/jp/sumerian/?tag=cnet-vig-news-20

Amazon Sumerian lets you build VR/AR spaces in a browser-with an AI guide | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2017/11/amazon-launches-browser-based-tool-for-making-vr-and-ar-apps/

SumerianはAmazonのクラウドサービス「AWS」上にビルドされたツールで、ブラウザの中に用意されたツールやアセット(資産)を利用するだけでインタラクティブなVR/ARコンテンツが作成可能になるとのこと。作成したコンテンツはWebGLまたはWebVRをサポートするブラウザで閲覧できるほか、Oculus RiftやHTC ViveなどのVRヘッドセットや、iOS端末上で動作させることが可能。さらに今後はAndroid端末でも同様の機能が利用可能になる予定です。



実際の利用例としては、自社の従業員専用の「クラスルーム」をバーチャルで作成し、各種トレーニングに必要なコンテンツを用意しておくことでリアルな訓練を行うことを可能にする用途や、建設予定の建物内部をバーチャルツアーするようなケースなどが考えられるほか、eコマースなどへの応用も可能になりそう。コンテンツ作成のために必要な素材はあらかじめ用意されており、ユーザーは素材を手でつかむような感覚で配置してバーチャル空間を構築することが可能。また、その空間の中に実際に動く人物や家具、風景などを配置することも可能になるとのことで、高度なVR/ARコンテンツを専門知識なしでも作成できるようになっている模様です。



その実力の一端を簡単に体験できるのが以下のサンプルルーム。表示されるコンテンツはこれが全てではないようですが、ブラウザ上でぐりぐりとルームを動かして内部を移動できるほか、右下にあるゴーグルのアイコンが示すとおりVRコンテンツとして体験することもできる模様。

Amazon Sumerian View Room - Sumerian



Amazon Sumerianは上記のようなコンテンツに加え、ゲームを開発することも可能。複数のARプラットフォームに加え、AppleのiOS向けARフレームワーク「ARKit」をサポートし、今後はさらにGoogleの「ARCore」、そしてゲーム開発プラットフォーム「Unity」をサポートする予定となっており、利用できるシチュエーションは大幅に広がることになりそう。

コンテンツを作成する際には、まず「シーン」を選択。



新しく作成されたフィールドの中に、アイテムをドラッグ&ドロップで配置していきます。



配置できるアイテムはあらかじめ用意されているほか、自作の3DデータをFBX形式またはOBJ形式でインポートすることも可能。



配置したアイテムは、もちろん自由に位置や角度を変えることが可能。



また、Amazon Sumerianでは音声認識で人間に対応するAIアシスタントの「Lex」と「Polly」が用意されており、ゲームやショッピングの際の相手にすることが可能。



作成したシーンはAWSクラウド上に保存され、与えられるユニークURLでどこからでもアクセスすることができます。



記事作成時点では、Amazon Sumerianはプレビュー段階としてリリースされており、利用するにはAWSアカウントが必要。以下のリンクから利用申し込みを行うことができますが、当面は招待制で提供される模様です。

Amazon Sumerian Preview

https://pages.awscloud.com/amazon-sumerian-preview.html