学生の窓口編集部

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外資系のコンサルタントが会社にやって来ると、さまざまな片仮名のビジネス用語を繰り出します。またそういったコンサルタントの講習を受けて帰ってきた上司が、片仮名のビジネス用語ばかり話す人になっていたりしませんか?今回は、よう分からんビジネス用語についてご紹介します。

■データ・マイニング
「ビッグデータ」と共にビジネスシーンでも急速に使われるようになった言葉です。「マイニング」とは「(鉱石などを)採掘すること」です。膨大なデータの中から、今まで気付かれていなかった有効な法則、相関などを発見し、マーケティングに活用することをいいます。

データを掘ったけど、何も出なかったなんてことも多いそうですが。

■マッキンゼーの7S
世界的に有名なコンサルティング会社『マッキンゼー・アンド・カンパニー』が提唱した、企業活動の分析手法の一つ。企業活動は以下の7つのSの要素に分解可能で、それぞれが密接に関係し合いながらその企業の戦略、目標を実現するべく働くのだそうです。

Structure(組織の構造)
System(システム)
Strategy(戦略)
Skill(スキル)
Staff(人材)
Style(スタイル)
Shared value(共有価値)

「Structure」「System」「Strategy」はハードの3S、「Skill」「Staff」「Style」「Shared value」はソフトの4Sといわれます。

■ガバナンス
「ガバナンスをしっかりしないと……」なんて総務部長が話す昨今です。たいていは「コーポレート・ガバナンス」を略して「ガバナンス」といいますね。日本語に訳すと「企業統治」となりますが、「企業は誰のためにどのように運営されるべきか」という考え方のことを指します。
■PDCAサイクル
事業活動は「Plan」「Do」「Check」「Act」を一つのサイクルとして行われるべきだとする考え方。

Plan ⇒ 計画
Do ⇒ 実行
Check ⇒ 精査
Act ⇒ 処置

この4段階を繰り返し行って事業は継続されるということです。仕事を一連のフローとして捉えた点が重要なのだそうです。

■4P
マーケティングの話になるとなぜか出てくる古典的なビジネス用語です。「マーケティングの4P」なんていわれます。

Product(製品戦略)
Price(価格戦略)
Place(流通戦略)
Promotion(販売促進戦略)

のことで、簡単にいえば、「物を売ろうと思ったらこの4つをきちんと考えないとうまくいきませんよ」ということです。製品開発部、経営管理部、営業部、宣伝部など、それぞれの担当部署が力を出し合いましょうね、ということでもあります。
■アジェンダ
「まずアジェンダから話そうか」みたいな語り出しで会議を仕切る人がいませんか? 何となく格好いいですが、このアジェンダとは「検討課題」ぐらいの意味ですので、言っていることは「まず検討課題を挙げてみましょう」てなもので、中身は特にありません。

最後に一つ、わざわざ英語にしなくても……というものを紹介します。

■NR
ホワイトボードのスタッフの予定欄に「高橋:○○社でMTG → NR」などと書いてあって、新入社員が「?」とけげんな顔をして眺めている--この時期にありがちな光景ですね。この「NR」は「No Return」でつまり「直帰」のことです。

漢字で「直帰」と書くより「NR」の方が書きやすいのでしょうか。

いかがだったでしょうか。NRはともかく、新入社員の皆さんにとっては、オフィスに飛び交うビジネス用語は新しい言葉だらけなことでしょう。ここで紹介したような、外資系(?)用語だけではなく、「もう行ってこいでいいかー」みたいな営業課長の言葉もさっぱり分からないでしょうね(笑)。

でも、そのうちに慣れて自分でも使うようになります!

あなたは、よう分からんビジネス用語というと、どんな言葉を思い浮かべますか?

(高橋モータース@dcp)