AppleがMicrosoftを超える日がくる?WWDC2014 Appleの発表が持つ意味
新ハードウェアの発表こそなかったが、今回の発表内容は、Appleのビジネス戦略を考える上で、非常に重要なエポックとなる発表だ。
これまでAppleは、MicrosoftやGoogleなど市場を席巻する企業に挑む戦いを続けてきたと言って良い。
革命児と言われたジョブズ氏による独自性、創造性の高いiPodやiPhoneなどのハードウェア、iOSやMac OSなどのソフトウエア、iTunesなどのサービスにより、新しい市場を開拓して成功を収めてきた。
しかし現在のAppleは、IT世界の革命企業ではない。ジョブズ氏が去り、戦いを挑み続けたAppleは、今や戦いを挑まれる側に立っている。
こうした状況のなか、今回発表された「OS X Yosemite」はiOSとの親和性を向上させ、将来の統合環境にむけたスタートを切っている。また一方のiOS 8もウィジェット対応や、弱点だった文字入力、変換において、他社製文字入力システム(IME)の解禁、「Touch ID」や「iCloud」も他社アプリでの利用も可能にすると発表している。このほかデベロッパー向けに新しい4000以上のAPIをふくむ、プログラミング言語を提供する。
こうしたデベロッパーとサードパーティ企業への連携強化は、多くのユーザーを抱える企業が世界市場の制覇を視野に入れれば避けて通れない問題だ。これまで、かたくなに自社製品や規格、サービスにこだわってきたAppleが、MicrosoftやGoogleのように市場における勝者側の立場からサードパーティ対応を積極的に打ち出しことは、今後の5〜10年のビジネス展開、市場の拡大戦略の見据えると大きな変革と言って良いだろ。
Appleの製品には、これまでも多くのサードパーティ企業が関連商品を提供し、市場を大きくしてきたが、Apple自身がサードパーティに歩み寄ることで、さらに大きな市場を形成する可能性が大きくなったことは間違いない。
今回の発表や方針を推し進めていければ、Appleが今後の5〜10年でMicrosoftを超える日を実現するのも、あながち夢物語ではなくなってきた。
