テレビといえば目で見て耳で聴いて映像を楽しむメディアですが、これに触覚に関する要素をプラスすることで言葉では伝えづらい「物の触感」を視聴者に伝えられるようにするための技術が開発中で、NHK技研公開2014にて開発中の装置のデモンストレーションに参加できます。

展示項目15 立体や図を伝える触覚提示技術 | NHK技研公開2014 〜ココロ動かすテクノロジー〜
http://www.nhk.or.jp/strl/open2014/tenji/tenji15/index.html


このブースでは立体の形状や硬さを計測するための「硬さ分布計測装置」とそれらのデータを再現する「力覚提示システム」が展示されています。


「テレビの中の物に触れられる」ということでブースには長蛇の列ができていました。


これが硬さ分布計測装置。超音波を発して物体に圧力を加え、その変化をレーザーで測定して物体の硬さを推定する装置です。


黒色部分から超音波が発せられ……


赤色レーザーで変位量を測定します。


測定結果はこんな感じで表示され、1番左が実物の写真、真ん中がスキャンした立体の形状、そして右が測定した立体の硬さデータ。たまごの黄身の真ん中にある火が通って硬くなっている部分までしっかり測定できる模様。


そして測定したデータをこの多点刺激型力覚提示装置が再現することで、言葉では伝わりきらない触覚を伝えてくれるわけです。


実際に触る際は指を力覚提示装置に固定し、ディスプレイ上に表示されている目玉焼きの画像を触るように指を動かせばOK。実際に体験してみた感想としては「目玉焼きってこんな感じの触感なの……かな?」といった感じで、焼きたての目玉焼きを触った経験がなかったので何とも言えないぐぬぬな感想になってしまいました。


しかし展示スペースにいた研究員さんに聞いてみると、触覚を再現しているのは実物の目玉焼きではなく装置横に置いてあった目玉焼きの食玩とのこと。これを触ってみると確かに力覚提示装置で触った目玉焼きにそっくりの触感でした。


なお、この力覚提示装置は硬い物体よりもやわらかい物体の方が触感を再現するのが難しいとのことです。