27日(日本時間28日)ロンドン五輪、競泳米国代表選考会の3日目が行われ、男子100m背泳ぎでマシュー・グレイバ―ズ選手が52秒08の好記録で五輪切符をつかんだ。これは世界記録51秒94にわずか0秒14差に迫る好記録。最後は流す余裕さえ見せたその泳ぎは本番での更なる記録更新を感じさせ、得意の200mだけでなく、この種目でもメダルを狙う入江陵介にとっては脅威の存在だ。

 4年前の北京、世界ランキング3位の実績でメダル獲得の期待を持って背泳ぎ200mの代表に選ばれた入江。しかし結果は残念ながら5位入賞に留まった。そして今年の4月「ロンドンでは必ずメダルを獲る」という意気込みで臨んだ一発勝負の五輪代表選考会。入江は100mではライバル達に1秒以上の差をつける52秒91のタイムで優勝。得意の200mでもロンドン五輪派遣標準記録を突破し代表の座を射止めている。

 しかし選考会後の入江の言葉は「遅い、その一言に尽きます。」という自らに厳しいもの。これは強力なライバル達のタイムを見れば納得の一言ではある。今回のグレイバ―ズの100mの記録にしても入江の自己ベスト52秒24よりも速い。ロンドン五輪は自己ベストを出さなければメダルに届かない厳しい戦いとなりそうだ。

 もともと入江は後半50mでもスピードが落ちない持続力を武器にしている。一方で課題はどうしてもおかれてしまう前半にある。ここ数年は前半での爆発力を高めるため筋力強化等に励んできた入江。その甲斐あり5月26日のジャパンオープンでは前半で日本記録を上回るペースを叩きだすことに成功した。最後は疲れで失速したが掴んだものは大きい。「4年前は苦しくて・・。4年が経って成長したと思います。」ときっぱり言い切る入江。成長したその精神力と努力がロンドンで花開くことを望みたい。(編集担当:田村和彦)