2022年、カタールW杯の日本対ドイツ戦で国際映像に映ったことで、「FIFA公認美女」として一躍時の人となったガールズバンド「PARADOXX」のドラム・SHONOさん(31)。Instagramのフォロワー数が10万人以上増えるなど、大きな反響があったという。

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 一方で、怪しいDMが届き、写真を悪用される“被害”にもあったという。大バズりしたことで、彼女にいったいどんな影響があったのか?

 今回の北中米W杯も現地観戦するSHONOさんに、カタールW杯でバズった当時の状況や周囲からの反応、バズったあとに一変した生活などについて、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)


カタールW杯でバズった当時のSHONOさん(写真=本人のXより引用、以下同)

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FIFAの国際映像が大バズリ…フォロワー急増で「インスタ乗っ取られたと」

――SHONOさんの人生を変えた4年前のカタールW杯、バズったのはFIFAの国際映像と聞いています。

SHONO そうなんです。ドイツ戦を逆転勝利で終えて「イェー!!」みたいに盛り上がっていたところを抜かれたんですけど、映像的には2、3秒だったと思います。

 スタジアムあるあるで終わった直後は、なかなか携帯が繋がらなかったですけど、しばらく経ってSNSを見たら、もうフォロワーが100人単位でどんどん増えて行って。

 えっ、こんなタイミングでインスタ乗っ取られた、もう最悪〜と思ったんです。でも、友人からLINEで「SHONO、映っていたよー」って、ピースした動画が送られてきて。これかーって思いましたね(笑)。

――Instagramのフォロワーは現在18万人ですが、カタールW杯前は3万人弱だったそうで。バズってから、海外からのフォロワーも増えたそうですね。

SHONO そうなんです。バズった直後は韓国と中東からのコメントが多かったですね。当時SNSで翻訳機能を使っていなくて、正直なんて書いているのかよく分からなかったんです。

 でも、赤いハート付きでDMとか来ていたので、素敵とか、好きですみたいな感じだったんじゃないですかね(苦笑)。

「私の旦那と不倫しているでしょ」とDMが…

――変なメールやヘイトみたいなのはなかったのですか?

SHONO ありましたよ(苦笑)。「私の旦那と不倫しているでしょ」「パパ活してるでしょ」みたいなDMがきましたし、一番多かったのはマッチングアプリですね。私の顔を切り取って使うパターンです。ミッキーとか名前を変えて出ていたらしく、「SHONOさん、悪用されていませんか」とファンの人に言われたりしましたもん。

 あと、AIで架空のDMとか作られました。「昨晩はありがとう。楽しかったよ」みたいなやり取りをAIで勝手に作られて晒されて。私、その日、日本にいないのにって思ったけど。ほんと驚くぐらい変なDMやアンチが増えましたね(苦笑)。

「はしたない」「顔隠せよ」と怒られた理由

――バズるキッカケとして、やはりファッションが大きいですよね。

SHONO へそ出しスタイルですよね(笑)。当時は丈が短いのが流行っていたので、ゴムで裾を織り込んで着ていました。でもあのスタイル、SNSでクレームが来て、怒られたんですよ。

 へそ出してかわいいじゃないですか、ギャルっぽくて。でも、中東は、肌を隠す文化だから、「はしたない」とか、「顔隠せよ」っていうクレームが多くて、びっくりしました。

――今回のW杯も同じスタイルで行く予定ですか。

SHONO あのときは、まだ20代だったから、ユニフォームに白のスキニーパンツでギャルっぽい感じでOKだったかなと思うんですけど(笑)。今、31歳なんですよ。へそ出しスキニーっていうスタイルは需要あるのかなって思っちゃいますけど、白のスキニーは一応1本、持っていきます。

 あと、新しいユニフォームと、日の丸の旗は前回のがあるので、持参する予定です。今回はアメリカですし、もう中東じゃないので、気兼ねなくへそ出しもできますね(笑)。南米のファンなんて、ビキニやミニスカで応援したりするじゃないですか。何を言われても気にせず、どうするかは試合当日に決めようかなって思っています。

スペインに勝って「勝利の女神」と呼ばれたワケ

――スペイン戦に勝った時は「勝利の女神」と呼ばれました。

SHONO ユニフォームを着て、神社に必勝祈願に行きました(笑)。当時、撮影してくれていた美容師でカメラマンの方と「(必勝祈願に)行った方がいいんじゃない?」って話になって、行ったんです。そうしたら日本が勝って、そう言われるようになって「えっ私が?」みたいな感じでしたね(笑)。

 海外の試合とかに行くと、勝ち試合を見られることが多いんです。レアル・マドリードが好きで、レアルが試合に負けることはほとんどないから、そりゃそうだろって感じですよね。(勝利の女神と言われて)うれしかったですけど、スペイン戦の時はたまたまで、私に「勝利の女神」みたいな効力はないです。ゼロですよ(苦笑)。

「マネージャーさんにたくさん連絡が…」バズったことで“M-1優勝芸人”みたいに仕事が激増

――カタールW杯の時は、ドイツ戦を終えた後、帰国したそうですね。帰国してから仕事を含めて環境の変化はあったのですか。

SHONO かなりありましたね。M-1で優勝した芸人さんじゃないですけど、飛行機に乗って帰国し、日本でコスタリカ戦を見る頃には、マネージャーさんにたくさん連絡が来ていたそうです。実際、仕事がたくさん詰まっていました(笑)。

 それまでが10だとしたら、80ぐらいに増えていました。なんかM-1で優勝すると、忙しくて移動中にごはんを食べると言われてるじゃないですか。

 私もタクシーでの移動が多くて、ごはんを食べる余裕もなくて、寝る時間もなかなか取れなくて。2時間睡眠を3回に分けて取るみたいな感じでした。もう忙しさ、ケタ違いでしたね(苦笑)。

「一番うれしかった」ジュビロ磐田のクラブアンバサダーに

――当時、多くの仕事が来た中で、一番印象に残っているのは何になりますか?

SHONO テレビ番組とか取材とか、たくさんあって、どれも印象深いのですが、1つ挙げるとするとジュビロ磐田のクラブアンバサダーになれたことですね。

 カタールから帰ってきて、取材を受けるなかで、「SHONOさん、サッカー好きなんですよね、どのチームを応援しているんですか」ってよく聞かれたんです。その時、「昔からジュビロ磐田のファンです」と言う機会がたくさんあったんです。

 それを見たジュビロさんが、これだけ名前を挙げてくれたら動かざるをえないだろうなって思ってくださったのか、ちょうどアンバサダーが作られたタイミングもあって、声がかかって。それが私のなかでは一番うれしかったですし、印象に残っています。

――どんな活動をされていたんですか。

SHONO PR活動がメインでした。あとは、コラボグッズを作らせてもらいました。1年目にキャップとゴルフマーカーを作りましたし、その後、ロングTシャツもデザインさせてもらいました。

 私が自分で絵を描いて、コミカルな感じだったんですけど、「そういう商品は今までなかったので売れると思います」と言われて、どうかなって思っていたら本当にいろんな方に買っていただいて売り切れになり、うれしかったですね。

「僕、Jリーグのこのチームが好きで」バンド活動での相乗効果

――SHONOさんは「PARADOXX」というガールズメタルバンドでドラムを担当していますが、カタールW杯時はまだ結成して2年目だったんですよね。サッカーで火が付いた後、バンドのファンが増えたり、相乗効果はありましたか。

SHONO いやーそこまでなかったですね。やっぱりメタルって普通じゃないというか、人を選びますからね。ロックみたいな王道だと、いい方向に行けたのかもって思いますけど(苦笑)。でも、浜松とか東海地方でライブする時は、ジュビロのユニフォームを着て、来てくれた方もいました。

 ライブが終わった後、物販しているんですけど、その時に今までファンだった人に、「僕、Jリーグのこのチームが好きで」と話をされるようになったり、「ジュビロ良かったね」とサッカーの話をしてもらえるようになったので、そういうのがすごくうれしかったです。

全国ツアーや海外でライブを目指して

――今年で結成5周年。長くバンドをやれる秘訣はありますか。

SHONO 女の子グループで5年もやるのって、けっこう難しいんですよ。でも、ここまで続けられたのは、ストレスを溜めないとか、思ったことを言うとか、基本的なことですかね。でも、本当に仲が良くて、それがうちのバンドの一番いい所だと思います。

――今、いろいろな仕事をしている中で、バンド活動はどのくらいのパーセンテージを占めているのでしょうか。

SHONO 今は、50%ですけど、バンド活動を60%にしたいですね。日本のガールズメタルは、海外受けがいいんですよ。日本にはガールズメタルがあまりいないので、ライバルが少ないんです。

 もっとみんなに知ってもらって、全国ツアーや海外でライブをやりたいですね。それを実現できるように頑張っていくしかないかなと思っていますし、サッカーのお仕事ももっとできるように、今回のW杯でも頑張ろうと思っています。

写真提供=SHONOさん

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(佐藤 俊)