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19日午前、東京・北区にある小学校で火事があり、児童ら11人がケガをしました。火事の影響で児童らが取り残されましたが、救助され、いずれも命に別条はないということです。

出火原因や火事に遭遇した場合にとるべき行動などについて、元東京消防庁麻布消防署長の坂口隆夫さんに聞きます。

■火事の状況と出火原因は?

まずは火事の状況を整理します。火事があったのは、JR王子駅や都電荒川線飛鳥山停留場そばの東京・北区の滝野川第三小学校です。

火事が発生したのは午前11時頃で、当初は逃げ遅れた人が複数いるという情報もありました。そして午後1時45分に火は消し止められました。

逃げ遅れた人は全員救助されましたが、児童8人と教員3人の11人がけがをしています。児童のうち2人は避難時に転倒するなどして骨折。そして教員1人が骨盤を骨折しているということです。

そして、火事の出火元は4階の音楽室の隣の音楽準備室とみられています。捜査関係者によりますと、音楽準備室には使われていないストーブがあったということです。

今回の出火原因については、どういったものが考えられますか?

元東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫氏
「学校ですから、火を使って飲食店のように火災のもととなるようなものは基本的には置いていないわけですよね。そうすると電気のコードだとか、コンセントなどから出火した可能性が高いのかなと。あるいは放火ということも視野に入れていると思います。ただ音楽室を通らないと準備室に行けないということですから、授業をやっていましたので、放火の可能性はないのかなと思います」

■短時間で拡大…なぜ延焼した?

そして火事発生から30分後の校舎の様子です。

複数の部屋が黒く焼け焦げているのがわかります。30分間、短い時間で火が広がったというように見受けられますが、学校というのは火が燃え広がりやすい建物なのでしょうか?

坂口隆夫氏
「基本的には燃えにくいです。ただ音楽室ということで、場合によっては壁の面に遮音材で、燃えやすい材質のものが使われていた可能性があると思います」

たとえばウレタン素材だとか、そういったものが燃えやすいということですね。そして出火直後、11時頃の学校の様子です。教室の窓から外に大勢の児童が出てきていて、ひさしの上に避難している姿が確認できます。

出火当時は音楽室で授業が行われていて、24人の児童がいたという情報も入っています。

■なぜ「ひさし」に避難?

環境によって火の広がるスピードは違うと思いますが、一般的に火事で避難できる時間はどのくらいと考えたらよいのでしょうか?

坂口隆夫氏
「電気が原因であれば、一気に燃え広がるということはないわけですよね。徐々に火災が大きくなる。その間に感知器で火災を知らせてくれますから。そうすると、駆けつければ初期消火ができるんですね。だから、今回は初期消火がなされていない、あるいはできなかったのかもしれない。燃えやすいものは、やっぱり準備室にありますから。着火して燃え広がってしまったということは考えられます」

そういった状況で、やはりひさしに避難するというのもやむを得ないということもあるでしょうか。

坂口隆夫氏
「これはまだひさしがあったから良かったんですね。要はこのひさしのところは、廊下なんです。廊下から本当は階段に避難するのですが、それができないから、ひさしに避難したということです。ひさしがなければ、命が危なかったんですね」

火事の時に命を守るために、心がけるべき行動というのは、どういうことでしょうか?

坂口隆夫氏
「デパートにしても、皆さん利用されるビル、やはり避難口がどこにあるのか、避難経路は確認する必要があると思います。階段はどこなのか。ほとんど階段を使って利用されるという方は少ないと思います。エレベーターで行ってしまうので、やはり避難経路を確実に確認をするということが重要だと思います」