内田被告の公判がついに始まる(SNSより)

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 北海道旭川市の景勝地「神居古潭」にある吊り橋で、当時17歳の女子高校生Aさんが水死した事件で、殺人罪などで起訴されている内田梨瑚被告(23)。事件から2年経ち、5月25日から同被告の裁判裁判が旭川地裁で開かれる。

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 25日から29日にかけて、連日、公判が予定され組まれている。争点をまとめた。【前後編の前編】

 2024年4月、被害者であるAさんを連れまわし、全裸にして動画撮影した上で死亡させたとされる内田被告。共犯の女は事件当時は19歳。旭川地検が改正少年法に基づき起訴時に実名を公表している。その小西優花受刑者(21)はすでに公判を終え、懲役23年の実刑判決が確定している。全国紙社会部記者が語る。

「内田被告は、自分が写った画像データを無断使用したAさんに腹を立て、軽自動車に乗せて監禁。Aさんは暴行され、衣服を脱がされた状態で土下座させられたり、橋の欄干に座らされたり、そうした様子を動画で撮影された挙句に川へ転落し、溺死しました。

 公判を目前に控えた5月19日、内田被告側の弁護士は各メディアの取材に対し、公判の争点や主張の方向性などを説明しています」

 今回の公判のポイントと見られる争点は以下の3点となる見込みだ。

・殺人罪は認められるのか
・不同意わいせつ致死は認められるのか
・量刑はどうなるのか

 一点目。まず殺人罪について、内田被告側は殺人行為を否定する可能性が高い。

 内田被告側の弁護士は5月19日、各メディアの取材に対し「(被害者から)受け取った4000円と被害者の携帯電話を置いて立ち去っている。それは殺意がなかった一つの証拠」などと、殺人の実行行為を否定する方針を示していた。

 二点目について。内田被告の弁護士は「不同意わいせつ」自体は認めつつ、その結果Aさんが亡くなったとする「致死」に関して否定する方針を明らかにした。

 さらに三点目の量刑についても、「殺人罪が認められなければ量刑は軽くなる」と説明。事件の発端が、Aさんが被告人の画像データを無断使用したことにあるなどとして、「責任の一端は被害者にあるのではないか」などと主張する方針であることを示している。

 これらの争点は、検察側とどのように争われていくのか。ある弁護士は、「前提として、共犯とされる小西受刑者にはすでに有罪判決が出ている」と話す。

「小西受刑者の起訴罪名は、内田被告と全く同じ殺人、不同意わいせつ致死、監禁。裁判所は昨年、小西受刑者の罪を全て認め、懲役23年の有罪判決としました。

 この裁判中、裁判所は小西受刑者と内田被告との間に『上下関係があった』とも認めている。この結果を踏まえても、内田被告が有罪判決を免れることはほぼ考えにくい」

 殺人罪について否定する方針だという内田被告側だが、先行して行われた小西受刑者の公判で、小西受刑者本人は次のように証言している。

〈(橋の上で被害者を)最後に押したのは梨瑚さんです〉〈梨瑚さんも真実を話してほしい〉

 前出・弁護士の話。

「公判にはこの小西受刑者を含め、事件時に同行していた少年・少女(当時)も証人として出廷予定です。彼らがどのような証言をするのか、争点にどう影響するのか、注目が集まります」

 Aさんの死の直前、「神居古潭」の吊り橋では何が行われていたのか--その鍵を握る"動画データ"は、小西受刑者の公判ですでに明らかにされている--後編記事で詳報する。

(後編につづく)