インフレと円安には「株式」こそ”最大の防衛策”…現金が静かに溶けるウラで「株価が上がる」7つの理由
モノやサービスの値段が、急激に上昇している昨今。経済アナリストで、新刊『株はもう下がらない』が話題の朝倉慶氏は、インフレ期にもっとも強い資産は「株式」であり、もっとも弱い資産は「現金」であると断言する。なぜ株式はインフレに強いのか、なぜ今こそ株を買うべきなのか、その7つの理由を教えてもらった。
インフレを味方に変える資産がある
インフレが進むと、あらゆるものが値上がりします。
・食料
・ガソリン
・電気代
・家賃
・外食
・サービス
生活は確実に苦しくなる。しかし、その一方で“インフレを味方に変える”資産があります。それが――株式です。
なぜ株式だけがインフレ期に強烈な力を発揮するのか? 本稿では、その理由を“誰でも理解できる形”で徹底的に説明します。
理由(1) 企業の売上は“名目”で必ず増える
インフレが進むと、商品・サービスの価格が上がります。これはつまり、企業の売上がそのまま増えるということです。100円で売っていた商品が110円になれば、売上は10%増える。企業は同じものを売っているだけで、売上が膨らむ。
つまり、インフレは企業にとって“売上増の追い風”になる。そして売上が増えれば、当然株価も上がりやすくなります。
「値上げ」は株価上昇に直結する
理由(2) インフレ期には「値上げが許容されやすい」
デフレ時代は値上げ=悪でした。しかしインフレ期は違います。
・人件費が上がっている
・原材料費が上がっている
・運賃が上がっている
だから企業は堂々と値上げできる。しかも消費者は「物価は上がるものだ」と心理的に受け入れやすい。これは企業にとって強烈な追い風です。
値上げ=利益拡大=株価上昇、この流れがインフレ期の最大の特徴です。
理由(3) インフレ期は「企業利益」が急拡大する
インフレで売上が上がり、値上げが許されると、何が起きるか? 企業の利益が一気に押し上げられるのです。利益が上がると、
・配当が増える
・自社株買いが増える
・時価総額が上がる
・株価が長期的に上昇する
株式市場は利益に反応する市場です。だからインフレは、企業利益を通じて“株価を永続的に押し上げる”。
理由(4) インフレ期には「株は資産の避難先になる」
現金の価値が下がる時、人々は必ず考えます。「現金以外に逃げ場はないか?」と。
その逃げ場がまさに株式です。世界中の投資資金がインフレ期には株式に向かう。つまり、
・現金→株式
・債券→株式
・預金→株式
・国民の貯蓄→株式
という構造的な資金流入が起きるのです。これは高圧経済が続く日本では、今後ますます強まります。
「円安」が企業利益と株価を押し上げる
理由(5) 円安が日本株の“追い風”を倍増させる
インフレ期、日本では必ず円安が進みます。円安の効果は計り知れません。
株式投資を行っている人ならわかると思いますが、円安は企業利益を押し上げます。海外で売ったものを円換算すれば、当然その売上や利益は円安で膨らむわけです。
結果、輸出企業の利益が爆発するのです。
・トヨタ
・ソニー
・任天堂
・三菱商事
・村田製作所
円が安くなればなるほど、これらの企業の利益は膨らむ構図です。
しかも外国人投資家にとって日本株が“安く見える”。円安で日本株は割安に映り、海外資金が殺到する。
これが日経平均を押し上げる圧倒的な力になります。
理由(6) インフレ期は「現金がもっとも危険で、株がもっとも安全」
インフレ期には、現金は価値を失い続けます。しかし株式はインフレとともに名目価格が上がる。
つまりインフレ期は“株式>現金”の差が最大に広がる時期。資産形成において、これほど大きな格差がつく時代はありません。
株を持つか、持たないかが人生を分ける
理由(7) 世界の歴史で株式が負けたインフレは存在しない
世界史を見ればわかります。
・アメリカの1970年代インフレ……株価は名目で3倍
・トルコのインフレ……株価は20倍以上
・アルゼンチンのハイパーインフレ……株価は桁違いの上昇
・日本の戦後インフレ期……株価は“通貨価値を上回るペース”で上昇
つまり、インフレにおいて株式は負けたことが一度もない。これは強気でも希望的観測でもなく、「歴史の事実」です。
だから私は断言します。
インフレ期にもっとも強い資産は「株式」である。
インフレ期にもっとも弱い資産は「現金」である。
そして、日本がインフレ通貨国家に向かう限り、株価は長期的に上がり続ける。
これが拙著のテーマ「株はもう下がらない!」の根拠です。
インフレの世界では“株を持つか、持たないか”が人生を分けるのです。
最後に、読者へのメッセージとして本稿を締めくくります。
インフレ期は、株を持つ者と持たない者の差が人生レベルで拡大する時代です。
・インフレに溶かされる現金を持つのか
・インフレで価値が上がる株式を持つのか
その選択が未来の生活を決めます。
インフレの世界では行動を起こした者だけが守られ、行動しない者は静かに貧しくなる。だからこそ私は、「株を持つことが、現代の“最大の防衛策”だ」と強く訴えたいのです。
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