ニデック(旧日本電産)創業者の永守重信氏(2023年6月20日)

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 モーター大手のニデックが、製品の品質に関して不正を行っていた疑いがあることがわかった。

 昨年5月以降、相次いで発覚した不正会計を受けて社内調査を進める中で判明したという。不正会計と同様に、創業者の永守重信氏による過度なプレッシャーが背景にあった可能性がある。

 関係者によると、13日にも、外部の弁護士らによる調査委員会を設ける方針を発表するとみられる。不正行為は多数の拠点で繰り返され、製品の設計変更や検査データの改ざんなどが行われていた疑いがある模様だ。

 ニデックは今年4月、相次いで見つかった不正会計について第三者委員会の最終報告書を公表した。不正会計の背景に、永守氏による業績目標の実現に向けた強すぎるプレッシャーがあったと結論づけ、最終利益のマイナス影響が累計1607億円に上ると指摘した。品質不正も利益を最優先する企業風土が招いた可能性がある。

 ニデックは昨年10月、東京証券取引所から内部管理体制の改善を求める「特別注意銘柄」に指定されている。今年10月までに改善結果を示せなければ、上場廃止となる恐れがある。