台湾周辺で頼清徳総統を乗せたエスワティニの専用機を護衛する台湾の空軍機=台湾国防部提供

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 【台北=園田将嗣】台湾頼清徳(ライチンドォー)総統は5日、アフリカで唯一外交関係を持つエスワティニ訪問を終え、台湾に戻った。

 頼氏の訪問は当初4月に予定されていたが、中国による「圧力」で中止していた。台湾紙・自由時報は「中国の封鎖を突破した」と伝えた。

 頼氏は帰着後、空港で「行程が一時的に妨げられたことはかえって、台湾の人々が世界へ歩む固い決意と意思を示した」と強調した。

 頼氏のエスワティニ訪問は当初、4月22日に出発する予定だった。頼氏の専用機が通過予定のセーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3か国が上空の飛行許可を取り消したため、出発前日に取りやめた。総統府は「中国当局からの経済的脅迫を含む強い圧力によるもの」と説明しており、日本政府も国際法上認められている「飛行の自由」への影響を注視していた。

 頼氏は5日、「(エスワティニの)副首相が数万キロ・メートルのフライトに同行し、円滑な行き来を確保してくれた」と、エスワティニの専用機を手配した特別な計らいに謝意を示した。その上で「真の国力の発揮とは他者を屈服させることではない」と、中国を暗に批判した。