反響を受けて「DVDボックス」「続編」、ついに「劇場版」も! 山下智久主演の「NHKコメディドラマ」の人気が衰えない理由
待望の映画化
2022年から25年にかけてNHKで連ドラ版2本、スペシャル版、スピンオフが放送された、山Pこと山下智久(41)主演の「正直不動産」。シリーズの初の劇場版「映画 正直不動産」(川村泰祐監督)が5月15日から公開される。
【写真を見る】主人公・永瀬(山下)の周りを固める実力派の俳優陣!
同作は、夏原武原案、水野光博脚本、大谷アキラ作画による人気コミックを実写化。夏原は、山下が主演を務め、TBS系のドラマ・劇場版がいずれもヒットした「クロサギ」の原案も手がけている。
不動産業者と客の“情報格差”にスポットを当てた業界の闇に切り込む作品で、原作では地面師詐欺、サブリース問題などをいち早くエピソードに盛り込み話題になった。

山下が演じるのは、登坂不動産の営業マン・永瀬財地(さいち)役。売るためなら客にウソをつくことを何とも思わず、「ライアー(嘘つき)永瀬」と呼ばれるほど息を吐くようにウソをついては売りまくり、営業成績では常にトップを走るほどに。しかし、ある地鎮祭の準備で祠と石碑を壊した祟りによって、嘘がつけなくなってしまう。当初は成績がガタ落ちになるが、客にウソをつかない正直な営業により、客の信頼を得て成約を勝ち取ることを心がけるように。
「タワマンに住んで高級外車を乗り回し、女性を取っ替え引っ替え部屋に呼んでは関係を持つ、とにかくイヤ〜なキャラクターでした。ところが、地鎮祭の現場で突風を浴びてしまったことで、今度は本当のことをズバズバ指摘するようになります。そのため、いかに契約が客にとって不利か、付近の相場よりも安い物件なのはなぜかなど、客が聞いたら契約をためらうようなことをズバズバ指摘します。客と業者の情報格差の実態を暴露しており、業界について詳しくない人でもよく分かります」(放送担当記者)
永瀬の給料は固定給が少ない歩合制のため、一度は売り上げがガタ落ちになって収入が大幅にダウン。タワマンから安アパートに引っ越すことになるが、客側に利益をもたらす営業マンに転身することになる。
レギュラー出演者は、適材適所ともいえる配役だ。登坂不動産の社長・登坂寿郎役を草刈正雄(73)、永瀬の上司役をお笑いコンビ・シソンヌの長谷川忍(47)、永瀬のライバル・桐山貴久役を市原隼人(39)、後輩の月下咲良役を福原遥(27)。また、ライバル会社・ミネルヴァ不動産社長には高橋克典(61)、敏腕営業マンに倉科カナ(38)とディーン・フジオカ(45)。永瀬に好意を寄せる銀行員に泉里香(37)、その同僚には松本若菜(42)、年齢不詳の美魔女・マダム役を大地真央(70)が演じる。
劇場版の新キャストとして、福山雅治(57)の妻・吹石一恵(43)、アイドルグループ・KEY TO LITの岩崎大昇(23)の出演、ならびに挿入歌に山下の楽曲「声(feat. JUNGWON of ENHYPEN)」が起用されることも発表された。
ヒットは確実?
「今回の劇場版では、海外の不動産投資詐欺や過去の契約トラブル、元同僚の不動産ブローカーによる謎の大規模開発計画、ライバル会社・ミネルヴァ不動産による悪質で巧妙な地上げ戦略など、不動産業界に渦巻く難題に正直に立ち向かう姿が描かれます。ドラマのファンは続編を待ち望んでいたでしょうし、山下さんのファンも主演映画の公開を楽しみにしていたはずです」(同前)
ドラマのシーズン1は22年4月から6月まで、火曜午後10時枠で放送。平均世帯視聴率は4%台後半から6%台と、決して高視聴率を記録したわけではなかった。ところが、放送終了直後の6月14日には特番「正直不動産 感謝祭」が組まれ、さらに当初予定のなかったBlu-ray/DVD BOXも、公式Twitter(現X)での反響を受けて発売が決定。いわば視聴率以上に支持された作品となった。その後、24年1月にスペシャル版、同月からシーズン2、25年3月にディーン演じる神木が主人公のスピンオフドラマが放送された。
「山下さんは20年10月末に旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)を退所。他の退所組同様、地上波から遠ざかっていましたが、19年のTBS系『インハンド』以来、3年ぶりの地上波連続ドラマの主演復帰を果たしました。山下さんを待ち望んでいたファンが、こぞって視聴しSNSを盛り上げたのです。ソフト化と続編の放送、ついには劇場版ですからね。そもそも、不動産といえば、誰しもが関わっているので、それを題材にした作品といえば、まったく興味がないという人はいないはず。しかも配給は大ヒット公開中の『国宝』にも出資するなど、ここ数年、映画事業に力を入れているソニー・ピクチャーズ エンタテインメント。母体が外資系なので勝算がないと出資しないでしょう」(映画業界関係者)
山下といえば、前作の映画主演作であるフジテレビ系人気ドラマシリーズの「劇場版 コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−」(18年)が興行収入93億円の大ヒットを記録。すでに主演映画がヒットした“実績”はある。
MX4Dで何が?
劇場版では、映画のシーンに合わせて座席が動くほか、風・振動・煙・香りなどの特殊効果が連動する体感型上映システム・MX4Dでの上映が、一部劇場で決定した。
「映画版では山下さん演じる永瀬に吹く突風がさらにスケールアップし、竜巻にまで進化するそうで、その風を全身で体感することが可能なのだとか。大ヒットした『コード・ブルー』では、実質、上映時間の半分ほどしか登場シーンがなかったにもかかわらず、その集客力を見せつけていますからね」(同前)
いずれにせよ、山下にとって本作は俳優としての現在地を示す作品になりそうだ。
デイリー新潮編集部
