事情が気になる「廃橋」の世界〜代替わりから震災遺構まで10選【一人旅研究会の“日本”ノスタルジック写真館】
鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
橋は、人や物の流れを円滑にするために欠かせない存在だ。
けれども、何らかの理由でその道が閉ざされ、役目を終えた橋は、誰にも渡られなくなる。
今やどこにも行けなくなってしまった橋…。
忘れられゆくものが醸す哀愁を、感じてみようではないか。
北海道
■旧英(はなぶさ)橋【北海道】
1937年に架けられた道路橋。現役の道路橋から橋を間近に眺められる。 ずっと下にまで続く橋脚が萌えポイント。
■旧三井芦別鉄道炭山川橋梁【北海道】
1989年に廃線となった鉄道橋。雪をかぶりながら橋の上にとどまる車両は、今何を思っているのだろうか…。
東北
■祭畤(まつるべ)大橋【岩手】
2008年の岩手・宮城内陸地震で、付近の地盤ごとずれて今の姿に。震災遺構として見学路が整備されている。
■旧柴崎橋【福島】
対岸手前で途切れた廃橋。橋の上から草木が生える姿が神秘的。かつては生活道路として使われていたという。
北陸・関東
■旧利賀(とが)大橋【富山】
1965年の火災以降使われなくなった橋。どうやら橋の麓まで、藪漕ぎしてたどり着く方法があるらしい…。
■中瀬大橋【千葉】
木造の廃橋。この橋のおかげで付近の物流の効率化が進んだという。訪問時、ちょうど撤去工事中だった。
東海
■赤沢八幡野連絡橋【静岡】
付近の別荘地まで繋ぐ目的で建設されたが、開通しないまま放置されている。橋は途中で途切れてしまっている。
■若宮大通公園の廃歩道橋【愛知】
緑の侵食具合が半端ない。まるで異空間につながっているかのよう。背後のビル群とのギャップに萌える。
四国・九州
■長瀞(ながとろ)橋跡【高知】
土讃線豊永駅近くの、塔柱が残された橋跡。1930年代中頃に造られたが、付近に現・長瀞橋が架けられて役目を終えた。
■旧阿蘇大橋【熊本】
2016年の熊本地震によって崩れてしまった。国道57号沿いの数鹿流崩之碑(すがるくずれのひ)展望所から見学可能。
(了)
