トヨタの5倍って、そんなのあり…!? イーロン・マスクが仕掛ける超ビッグIPO「時価総額320兆円」の驚愕のカラクリ
史上最大のIPO
早ければ今年の6月にもイーロン・マスクが経営する宇宙開発企業の「スペースX社」が新規上場する見込みです。
そして、上場時の時価総額が最大で2兆ドル(約320兆円)という過去に類を見ない金額となると目されています。
なぜ、このような巨額の時価総額が見込まれているのでしょうか。
スペースX社は、今年の2月に同じくイーロン・マスクが経営する「xAI社」と合併しました。この時点での評価額はスペースX社が1兆ドル(約160兆円)、xAI側は2,500億ドル(約40兆円)で、合計1.25兆ドル(約200兆円)とすでに巨額の評価でした。もともと、昨年3月にイーロン・マスクにより創業された生成AIの開発企業xAIが、X(旧Twitter)社を買収していましたから、上場する企業はマスクが別々に手掛けた3社が統合した形です。
すでに上場に向けて投資銀行との議論も始まっていますが、グローバルの投資家からの反応もよく、冒頭で紹介したように最大で2兆ドル(約320兆円)という巨額の時価総額が見込まれています。
トヨタ5倍、アラムコ超えの衝撃評価額
これは19年12月に上場したサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの約1.9兆ドル(当時の為替レートで換算して約200兆円)を上回り、IPO時の時価総額としては史上最大の金額です。日本企業トップであるトヨタの時価総額が50兆円強ですから、優に5倍以上の評価額です。
調達額も最大で約750億ドル(約11兆円)と、こちらも空前のスケールとなる見込みです。
なぜ、このように巨額の評価となっているのでしょうか?「政府機関も含めて世界最大の宇宙開発企業だから」、「イーロン・マスクが最も力を入れているから」、「生成AI全盛時代の究極の競争力といえる宇宙データセンター事業に期待が集まっているから」など、いくつかの答えが考えられますが、少なくとも前述したサウジアラムコと異なって現在の財務指標に基づいたものではないことは確かです。
赤字企業なのに「世界最大級評価」の謎
上場に向けて、スペースX社の最新の財務指標が公表されましたが、直近の会計年度で売上が約190億ドル(約2.9兆円)で、50億ドル(約8,000億円)の赤字でした。
この赤字はすべて旧xAI側から来ていて、OpenAIやアンソロピックにGoogleといった強力なライバルに対してデータセンターへの投資がかさんでいることによると見られています。
上場後の初の決算となる26年度の売り上げも最大で約240億ドル(約3.8兆円)と目されているので、上場時の時価総額は売上対比で80倍以上と、ほかに類を見ない高バリュエーションとなっています。
では、スペースXの上場時の評価はイーロン・マスクという稀代のカリスマ起業家に熱狂したバブルによるものなのでしょうか。
実は、そうとも言い切れない部分があるのです。
それについては後編『イーロン・マスクが仕掛ける「歴史的IPO」は前代未聞…! 全人類を支配する「マスク帝国」のヤバすぎる全貌』で詳しくお伝えしていきます。
【つづきを読む】イーロン・マスクが仕掛ける「歴史的IPO」は前代未聞…! 全人類を支配する「マスク帝国」のヤバすぎる全貌
