NHKが威信を懸けた『豊臣兄弟!』が二桁視聴率キープで好調! 作品を支える‟3人の実力者”とは?

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現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』が、昨今、低迷が続いていた大河ドラマの歴史を塗り替えようとしている。

「仲野太賀劇場」と称される主演・仲野太賀(33)の圧倒的な演技力と、小栗旬(43)が放つ冷酷な信長の威圧感。王道戦国時代劇への回帰は、離れていた歴史ファンを呼び戻し、3月8日放送の最新回(第9回)でも10%以上の視聴率を維持するなど確かな手応えを見せている。

しかし、その華やかな表舞台の裏側では、NHKのプライドをかけた凄まじいキャスティング工作と、次世代スターたちの椅子を巡る熾烈な争いが繰り広げられていた。

大河ドラマ初出演の“注目女優”の演技に大絶賛

「昨年5月、仲野演じる小一郎(秀長)の幼なじみ役に当初キャスティングされていた永野芽郁(26)が不倫騒動の影響で土壇場で降板するという激震が走ったんです。焦ったNHKが泣きついた先が、大手芸能事務所の『フラーム』でした」

そう舞台裏を明かすのは、ドラマ制作現場をよく知る芸能関係者だ。急遽、永野の代役として白石聖(27)が起用されたが……。

「白石起用の背景には、彼女と同じ事務所の吉岡里帆(33)や吉瀬美智子(51)といった看板女優たちの“抱き合わせ出演”が条件でした。ただ、白石への期待はそれ以上に大きいですよ。’20年放送の大河ドラマ『麒麟がくる』で降板した沢尻エリカ(39)の代役を見事に演じ切った川口春奈(31)のような快進撃が期待されています。川口はつかんだチャンスをモノにし、一気にトップ女優の仲間入りを果たしましたから」

さらに、こう続ける。

「白石は櫻井翔(44)が主演を務める昨年9月放送のドラマ『放送局占拠』(日本テレビ系)への出演を蹴ってまで本作に専念しました。彼女の覚悟に、民放各局も指をくわえて見ているしかない悔しい状況なんです」

その覚悟を裏付けるかのように、彼女の演技力に視聴者から称賛の声が続出。初回から二桁視聴率をキープしている、陰の立役者と言っても過言ではないだろう。

2人の「注目株」

本作には白石以外にも注目したい俳優がいる。とくに大きな目玉となるのが、後の淀殿・茶々役に抜擢された乃木坂46の井上和(21)だ。演技経験こそ乏しいものの、なんと1600人以上が参加したオーディションを勝ち抜いた実力の持ち主である。この抜擢について、大和大学社会学部教授の岡田五知信(さちのぶ)氏は次のように分析する。

「前作『べらぼう』がお笑い芸人の多用で話題作り先行と批判された反省もあり、今回は実力主義に舵を切りました。井上さんの抜擢は、オーディションでさらけ出した迫真の素顔が審査員の心を打った結果です。’26年8月くらいまではスケジュールがびっしりでしょうが、以降は、各局からの引き合いも増えるでしょうね」

もう一人、岡田氏が「間違いなく化ける」と太鼓判を押すのが、石田三成役の松本怜生(25)だ。’24年に放送された連続テレビ小説『おむすび』ではレギュラーキャストとして起用されたが、オーディションではなくオファーによる出演であることが発表され話題を呼んだ。

大手事務所所属ではない彼が、本作では並み居る強豪を退けてオーディションでこの大役をつかみ取った。その実力は折り紙付きだ。

「忖度なしの演技力で勝ち上がった松本の存在は、今のテレビ界では異例です。彼の俳優としての評価は非常に高く、すでに民放プロデューサーたちからも熱い視線を浴びています」(同前)

NHKがここまで本作に心血を注ぐのは、組織としての危機感の表れでもある。生え抜きの井上樹彦(68)会長が就任し、久々に攻めの大河を打ち出したものの、紅白歌合戦での「嵐」出演交渉失敗や和久田麻由子(37)アナのフリー転身など、ネガティブな話題が続く。

「『光る君へ』から『べらぼう』まで、合戦シーンがなかったことで大河からファンが離れたともいわれています。誰もが親近感のある人気の時代を描き、Z世代からシニアまでを網羅するキャスティングは、まさにNHKが放つ最後の勝負なんです」(前出・岡田氏)

秀吉役の池松壮亮(35)と河合優実(25)の結婚秒読み説も含め、話題性には事欠かない。テレビ界を揺るがすこの大作が、最終的にどんな結末を迎えるのか――撮影現場から漂う本気度は、かつてない熱量を帯びている。