東京で行きたいとんこつラーメンの名店3選 王道からアレンジの効いた個性派まで揃う
食べた瞬間の感動はもちろん、お腹と心が満たされてもなお口の中に残る心地の良い余韻が胸を打ち「また食べたい」と思わせる。それが50歳を超えても気にせず食べられる一杯ではないでしょうか。今回は50歳からでもおすすめのとんこつラーメンにこだわって厳選しました。
多彩なアレンジも懐深く受け止めるリッチな本格スープ『エキトンの店 井の庄』@大泉学園
カップ麺でもお馴染みの辛辛魚を生んだ『井の庄』が、今度は豚骨ラーメン作りに乗り出した。
スープは豚頭をメインにゲンコツや豚足なども加え、素材を足しつつ3段階で炊く。とろみのあるスープのコクは濃厚ながらもクセは少なくリッチな味わい。そこへ溶かし込んだ卵黄が、まろやかに麺も具材も包んでくれる。
さらに食券機にあるトッピングも見逃せない。いわゆる二郎系インスパイアな野菜盛りも用意しており、ここにマー油を足したのが「クマベジ」。
月見エキトン1070円

『エキトンの店 井の庄』月見エキトン 1070円 オレンジ色に輝くのは「マキシマムこいたまご」。スープにコクを足しまろやかな味わいに。チャーシューもビッグサイズ
途中で丼へ移せば、焦がしニンニクの香りで表情は一気に熊本風へシフト。シャキッと茹でたキャベツやもやしのみずみずしさも加わってあっさりと楽しめる。
王道スタイルもカスタマイズも見事に両立させた、まさにエキサイティングな豚骨、「エキトン」だ!

『エキトンの店 井の庄』店長 山村慶悟さん
店長:山村慶悟さん「毎月10日は替え玉が無料です!」

『エキトンの店 井の庄』
[店名]『エキトンの店 井の庄』
[住所]東京都練馬区東大泉1-27-20
[電話]03-5935-9651
[営業時間]10時〜23時
[休日]無休
[交通]西武池袋線大泉学園駅北口から徒歩2分
実力は本物!半世紀近く続く博多豚骨の草分け『博多麺房 赤のれん 西麻布本店』@西麻布
「昔は飲んだ〆によく行ったっけ」。そう懐かしむ読者も多いのでは?
創業は昭和53年と東京における博多豚骨の草分けだ。厨房の奥にある五右衛門釜でグラグラ煮込まれているのが、旨みがよく出るゲンコツやアバラ骨。
深いコクはあるのにサラリとしていて、舌にスッと沁み入るような素直なスープだ。これも素材を水に浸して血抜きをし、さらに下茹でしてアクを取ってと丁寧な下処理があればこそ。
らぁめん900円

『博多麺房 赤のれん 西麻布本店』らぁめん 900円 麺のコシに映えるメンマの歯応え、味の染みたチャーシュー、爽やかさを生む青ねぎとすべてがバランス良く調和
そこに浮かぶ特注の麺はカンスイを抑えた極細平打ち。豚骨ではちょっと珍しいこの形状が雑味のないスープとすこぶる合う上に、パツンと心地良い歯切れから鼻を抜ける小麦の香りも頼もしい。
やはり半世紀近くも続けて来た実力は本物だ。令和の今になっても全く色褪せていないこの味に、久しぶりに会いに行こう。

『博多麺房 赤のれん 西麻布本店』
[店名]『博多麺房 赤のれん 西麻布本店』
[住所]東京都港区西麻布3-21-24第五中岡ビル1階
[電話]03-3408-4775
[営業時間]11時〜翌5時
[休日]日
[交通]地下鉄日比谷線ほか六本木駅1C出口から徒歩8分
スープから広がる醤油のキレと麺&具材の香り『愚直』@中板橋
一途に、淡々と。ちょっと変わった店名はラーメン作りに対する姿勢の表れだ。それを日々繰り返して18年。今じゃ東京の豚骨専門店を代表する1軒と言っていいだろう。
とんこつラーメン950円(燻製味玉+150円)

『愚直』とんこつラーメン 950円(燻製味玉+150円) バラの煮豚と釜焼きモモの2種類がのる。燻香によってスープも厚みを増す。麺はやや太めで存在感抜群だ
とはいえここで出すのは博多でも久留米風でもないオリジナル。丁寧な下処理後、短時間でも骨が崩れるまで煮込んだスープは濃厚でクリーミー。なのに独特のクセは抑えられ、どこか上質なポタージュスープを思わせる。まったりとした味に芯を通すのが醤油のカエシ。キリッとたった塩分がシャープな印象も生んでいた。
さらに全粒粉を混ぜた自家製麺は香ばしく、釜焼きチャーシューはスモーキー。変わるがわるにやってくる香りのレイヤーが器の中で響き合い調和していく。こんな一杯が待っているなら、駅から少し歩く道のりだって楽しくなる。

『愚直』店長 山本銀河さん
店長:山本銀河さん「お越しの前に営業日をSNSでチェック!」

『愚直』
[店名]『愚直』
[住所]東京都板橋区大谷口北町12-7セブンマンション1階
[電話]非公開
[営業時間]12時〜14時半、19時半〜21時半
[休日]木、土の夜、月(不定休)
[交通]東武東上線中板橋駅南口から徒歩8分
撮影/小澤晶子(井の庄)、小島昇(赤のれん)、西崎進也(愚直)、取材/菜々山いく子
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※月刊情報誌『おとなの週末』2026年2月号発売時点の情報です。
