家の中でも、とくにものが増えてごちゃつきがちなのが“キッチン”。じつは「なくても困らないもの」が意外と多いかもしれません。今回お話を伺ったのは、都会のマンションから島の古民家に移住して、家族5人で暮らす整理収納アドバイザーのひでさん(46歳)。キッチンで手放して「むしろ快適になった」と感じたものや、食器のもち方について伺いました。

1:「来客用」はもたない。家族が毎日使うものこそお気に入りに

以前は、“いざというとき”に備えて来客専用のカップ&ソーサーをたくさんもっていたひでさん。実際に使うのは年に数回あるかどうかにも関わらず、食器棚の多くを来客用が占めていました。

【写真】持っている鍋・フライパンはこれだけ

「お客さまをもてなすことも大事だけれど、まずは毎日暮らしている自分たちを大事にしたい。そう思うようになり、来客専用のものは少しずつ手放していきました。

そのかわり、普段家族が使うマグを、買い替えのタイミングで少しいいものに。来客にもそのままお出ししています。数がたりなければグラスで代用するので、手放してから困ったことは一度もありません。食器棚もかなりすっきりしました。

『お客さまに出しても恥ずかしくない』と思えるお気に入りのものを、しまい込まずに普段から使う。そんな生活が気に入っています」(ひでさん、以下同)

2:食器・カトラリーは「ちょうど家族の人数分だけ」。デザイン統一で家事もラクに

「食器類の数は、基本的にすべて家族の人数分だけ。予備は手放して、皿やお茶碗、グラス、マグ、カトラリー類も5個ずつしかもっていませんが、とくに支障はありません。

数を絞ったことで、食器棚は驚くほど使いやすくなりました。以前はぎゅうぎゅうに重なっていた食器が、今は余白を残してすっきり。どこになにがあるかひと目でわかるので、家族のだれでも迷わず片付けられます」

数を減らすうちに、食器の“選び方”もシンプルになりました。

「皿類は強化ガラスのコレール皿に、グラスは耐熱性に優れたボデガに統一。丈夫で買い替えしやすく、食洗機対応なのが決め手です。毎日使うものだからこそ、扱いやすさを最優先しました。

さらに、家族5人分をすべて同じデザインでそろえたところ、配膳がぐっとラクに。『どれを出そう』と迷うこともなく、並べるだけで食卓も自然と整います。ものを減らしても不便はなく、むしろ毎日の家事が軽くなりました」

3:たまにしか使わない調理器具は兼用でOK。「鍋料理は土鍋で」という思い込みを手放す

「最近、思いきって大きな土鍋を手放しました。重くて場所もとるわりに、鍋料理のときにしか使わない。『鍋料理は土鍋でやらなきゃ』と思い込んでいたけれど、普通の鍋でも十分だと気づいたんです。

今よく使っている鍋は、少し奮発して選んだ北欧のブランド。シチューもカレーも、鍋料理にも使えます。

私は料理があまり得意ではないので、調理器具は見た目も大事。『この道具が使えるなら料理をがんばってもいいかな』と思えるお気に入りがあると、料理へのハードルがぐっと下がりました」

「来客用」「人数分以上」「鍋料理は土鍋」…。そんな思い込みを疑うと、キッチンも心もすっきり整うかもしれません。ひでさんの事例をぜひ参考にしてください。