私の何がダメだった? 選考基準が不透明としてAI人事ツールを訴える
就職・転職活動って難しいですよね。面接は緊張するし、落選すると落ち込みます。あのポジションには自分の経験値が足りなかったとか、面接でうまく答えられなかったとか、明確に失敗の理由があれば次に活かすこともできますが…。
AI台頭で、多くの企業が社内のあちこちにAIツールを導入しています。人事タスクもその1つ。履歴書や応募フォームをAIがソーティングする場合があります。が、そのAI採用によって、履歴書をふるいにかけられ落選した人がAI企業を訴えるケースが発生。訴訟の理由は、落選の基準が不透明だから。
採用スコアを明確に!
今月、アメリカはカリフォルニア州で、AI人事採用の透明性を求めて集団訴訟が勃発。訴えているのは2人の女性で、応募した職種に自分は適格であったにもかかわらず、AI人事によるフィルタリングで候補者から除外されてしまったと訴えています。
訴訟を起こした1人Erin Kistlerさんは、プレスリリースにてこう語っています。
何百という職に応募してきたものの、見えない何かによって公平な判断が妨げられている気がしています。
こう感じているのは自分だけではないはずだ、というKistlerさん。世界経済フォーラムによれば、世界のおよそ88%の企業がAIを導入して採用の最初のステップ(履歴書など)をふるいにかけているといいます。
今回の訴訟相手は、AI採用ツールを企業向けに販売しているEightfoldという会社。Eightfoldの採用ツールには、その職に適しているかを点数で表示する機能が盛り込まれており、それが訴訟のメイン争点。この点数は、求人情報、採用側の条件、スキル、履歴書、応募フォームの内容、ときにLinkedInの情報など、さまざまなデータから決定されます。
訴えた側の言い分は、この点数プロセスは公正信用報告法(Fair Credit Reporting Act)における消費者報告にあたるのではないないかと。ならば、クレジットカードなどの審査を行なう信用調査機関と同等に扱われるべきであり、調査結果を消費者側が知られるとともに、その情報に間違いがないかチェックする機会が与えられて然るべきだと訴えています。
一方Eightfoldは、求職者とクライアント(Eightfoldツールを導入している企業)から提供されたデータでAIツールは判断しており、SNSなどから情報を引っ張っていない、信用調査機関とは異なる立場だと反論。
AI導入が進むアメリカの就職事情は非常に難しく、一部では転職サイトではなくマッチングサイトの方が仕事探しが早いとかなんとか…。

